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2020年07月24日17:28

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もともと五輪には、「聖なる休戦」の伝統がある。古代ギリシャでは競技期間中、都市間での争いはほとんど停止していた。

 下記は、2020.7.24 付の 産経抄 です。

                記

 日の丸をモチーフにした衣装を身に着けたダンサーは、ブラジルの日系移民を表現していた。リオデジャネイロ五輪の開会式が行われた2016年8月5日の夜である。

 ▼日本時間では6日朝、71年前に広島に原爆が投下された時刻に差し掛かっていた。映画監督のフェルナンド・メイレレス氏の演出は、平和への祈りが込められていた。

 ▼同じころ、沖縄県の尖閣諸島沖では、五輪の友好ムードとは無縁の緊迫した状況が続いていた。中国海警局の武装公船が200〜300隻の漁船を従えて、断続的に領海に侵入していた。

 ▼もともと五輪には、「聖なる休戦」の伝統がある。古代ギリシャでは競技期間中、都市間での争いはほとんど停止していた。現代でも「五輪休戦」の呼びかけが続いている。ただ残念ながら、一部の国々にとってはお題目にすぎないようだ。2008年の北京五輪では、開会式にあわせるかのように、ロシアとグルジア(現ジョージア)が開戦している。

 ▼中国の公船による尖閣諸島周辺の接続水域への侵入が、昨日で過去最長の連続101日となった。5月には、日本の領海内で操業中の漁船を追い回す暴挙にも出ている。日本政府の弱腰を見越して公船を常駐させ、自国の主張する領有権を既成事実化する狙いである。

 ▼新型コロナウイルスの大流行がなければ本日、東京五輪・パラリンピックの開幕日だった。「ああ、いまごろは開会式直前の興奮に包まれているはずだった」。昨日の日本経済新聞の1面コラムは、夢に浸っていた。前回の東京五輪の開催中、核実験を敢行した国である。五輪に浮かれる平和ボケの日本の隙をつき、尖閣諸島の占拠に踏み切ってもおかしくない。小欄にはそんな悪夢もよぎる。

 https://special.sankei.com/f/sankeisyo/article/20200724/0001.html
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