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2020年06月09日22:57

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『ヘレディタリー/継承』 2020年45作目 ☆☆☆ フォーラム仙台

『ヘレディタリー/継承』 2020年45作目 ☆☆☆ フォーラム仙台
http://hereditary-movie.jp/

(『ミッドサマー』https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1975415489&owner_id=23096056のネタバレが含まれています。読む際はご注意下さい)

 『ミッドサマー』のアリ・アスター監督の長編デビュー作。
 本来は2019年の公開作品なのですが、新型コロナウイルスの影響で上映作品が無いのか、2020年6月に仙台で再上映がありましたので観ました。
 なので、本来の公開の時は観ていません。
 ポスターやチラシ、予告を見ても「観たいな」と思わなかったので観ませんでした、
 ただ、『ミッドサマー』の評価が異常に高く、それも批評家や評論家ではなく、「観た人」の評価が高いのが理解出来ず、「じゃあデビュー作のヘレディタリーを観るか」と云う事になり今回観ました。
 『ミッドサマー』自体、健太郎的には「過大評価」にしか思えません。
 話はよくある話。結末はお約束。「この企画よく通ったな」「企画の時点で誰か止めなかったの」と疑問に思うぐらい、ありふれたよくある話で、典型的なお約束の結末でした。
 「見どころは画と出演陣の演技」と云い切るのですが、今作も驚きました。

 本来の意味ではなく、世間一般的な意味での「B級ホラー」を全力でやってるんですね。
 ちゃんと演技が出来る出演陣で、金かけて演出すればそら大作が出来ますって。
 デビュー作からこの流れだったんですね。

 厳格で厳しい母と折り合いが合わず、孫を近づけさせずにいたが、流石に悪いと思ったのか第二子(長女)は母にと仲良くさせていた。
 そのせいか、長女に何処かおかしなところがある。
 母が死に、重荷が無くなったかと思えば事件が起きる。
 大麻を吸っている第一子(長男)が、嘘をついてパーティーに参加するのに、「嘘を信じた」母が「嫌がる長女」を無理やりパーティーに同行させる。
 長男は早速大麻を吸って、長女はアレルギー持ちだったので案の定アレルギー反応を起こす。
 救急車を呼べばいいのに、長男が車を飛ばして長女(妹)を病院へ連れて行こうとするも、些細な事故で妹の首が千切れて殺してしまう。

 これが序盤。
 書いてて改めて、「よくこんな脚本通ったな」と思う。
 大麻やってる兄が嘘ついてパーティーに参加したら、無理やり押し付けられたアレルギー持ちの妹が案の定アレルギー反応起こしちゃって、救急車呼ばずに自分で病院へ連れて行こうとしたら、些細な事故で妹殺しちゃった。
 突っ込み処が満載過ぎて手がつけられない。

 この時点で正直「見るのしんどいな」と思ったら、中盤から展開が変わる。
 母親がカウンセリングに通い始める。
 カウンセリングに通う理由は最初は、「母が死んだから」なんだけど、すぐに「娘が死んだ」に変わる。
 カウンセリングで一緒になったおばさんが、実は「降霊術/交霊術」(読みはどちらも「こうれいじゅつ」。「霊を降ろす」「霊と交わる。交信する」術)をやっていて、母も娘の霊を降ろす。

 これが中盤。
 日本風に云えば「コックリさん」です。
 娘が死んだからってコックリさんしたらあかんでしょ。

 墓が暴かれる(確か母の墓)とか怪しげな事が起こり始めて、実際に怪奇現象に襲われるのが息子。
 あんたの大麻のせいで妹が死んだんだから自業自得なんだけど、完全に被害者。
 「降霊術/交霊術」を教えてくれたおばさんが実は母の知り合いで、何か二人とも同じシンボル着けてて…

 と急に「謎の組織」が出てくるのが終盤。
 後はひたすらオカルト描写。
 旦那さんなんか火達磨さ。娘は死ぬは、息子も嫁もおかしくなるわで、一番の被害者かも。
 オカルト作品では、秘密教団、秘密結社、謎の組織、謎の教団が出てるのは当たり前で一般的なんだけど、出しちゃうとチープになっちゃうから慎重に扱わないと駄目なのね。
 カウンセリングで一緒になった「降霊術/交霊術」のおばさんが、実は母と同じ謎の祖期の一員で、母が教祖だった。
 て急に云われてもねえ。

 意味ありげなツリーハウスや、模型をもっと生かしてもよかったかな。とも思うけど、B級テイストを出演陣の演技と、画でランクアップした。
 そんな感じです。


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