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2020年05月23日14:37

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T-62

 進捗

 キットとしての問題点

 サスアームは全部別部品。軸の切り欠きで向きは決まりますが、アライメントが正確には出ず、転輪の位置が揃いません。

 また、組んでから気付いたのですが、四隅のサスアームに付く補助アームの付く向きが上下逆に設計されてます。組んだらほぼ見えないですけど。

 誘導輪の軸穴差し口の深さが足らず、そのまま組むと履帯がフェンダーからはみ出すので、軸穴を大きく開けて深く差し込めるようにする必要がある。

 車体前部下面のアタッチメント取り付け基部の有無の選択が指示されてますが、コレに連動する上面の選択指示がなく、そのまま組むと上下で仕様違いになってしまう。しかも、上面の配管の接着指示は片側しか示されていない。説明書では、いつのまにか両側に付いている事になっている。また、正面の装甲の突き合わせ部分に0.2x1.5mmくらいの段差が出来る。

 牽引ワイヤの取付を、車体前後のフックと、それに対になる留め金を接着した後に組み付けるよう指示しているが、それだと隙間が無く入れられない。タミヤのT-55だと、ここは隙間が出来る設計になっていて、後ハメ指示になっている。逆に言うと、タミヤのキットは不正確という事でもある。

 車体左右のデッキ状の部分は別部品だが、三角形の支え構造の寸法が不足or過剰で、そのまま組むと右は上向き、左は下向きになってしまうので、延長や削除が必要。タミヤのT-55だと一体成型で最初から水平が出ているところ。

 排気口縁部分の部品をプラとエッチングから選べるが、並んだ丸いモールドが、プラは凹、エッチングは凸で違う。ここは、潜水渡河時のバルブ取り付け穴なので、プラの方が正しい。

ディティールアップ的視点での工作

 砲塔の周りはほぼ全周に手すりがつきますが、こんなものプラパーツで組んだら絶対作業中に折るので、金属に変更。アンテナ基部も金属に変更。

 砲塔周辺の装備品は接着場所は示されているものの、きっちり噛み合うような作りではないので、面出しとともに延ばしランナー+流し込み接着剤で固めて、溶接跡の再現と強度を確保。

 操縦手ペリスコープは単純な三角柱になっているが、本当は引き込み式であり、フタが上に載っている形なので、フタ部分を残して両脇を削り込み。ペリスコープ本体は、透明パーツを中に組み込む作りになっているので、それを使用して再現。

 砲塔に付く各ペリスコープも透明パーツを組み込む形だが、成型の関係でヒケによりガラス面が波打っているので、削って平面出し。こういう作業の仕上げは、コンパウンドよりレシートの感熱面でこすった方が楽で良かった。なお、なぜか装填手用ペリスコープだけパーツ化されていないので、透明プラで自作。

 正面装甲先端上部には溶接跡があるのだが、ここがプレス加工されたビードみたいな彫刻になっているので、溶接っぽく変更。

 こういう状態だと、資料のない車輌を作るのがちと怖い感じがしてきます。
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