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2020年05月19日06:16

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亡父と株取引と反面教師

親に限らず、他人、犯罪者からも学べることは多い。

ソフトバンクが一年で急降下の大赤字だそう。

要は教師ならもちろん、犯罪者なら反面教師として学べる。

サラリーマン、公務員など収入は一定で減ることもなければ増えることもない。こういう立場が一攫千金となると株から競輪競馬、パチンカーになりがちである。

亡父はあの年で早大法学部だから、今以上の高学歴。
飛ぶ鳥落とす勢いだった田中角栄門下の列島改造改革という、角栄が起こした地方拡大に伴う住宅需要のための「日本電健」という、ハウスメーカーに。
政界の黒幕という戦後ドンも絡んだ会社で、今はない。

もちろん、こういうバブル会社だから、中身は売上を装う飛ばしなどのヤバい架空取引なども流行していた。
堅実な給料体系ではなく、営業での売上と給料額がシンクロする今で言う成果主義だった。

親父も当然手を出していたのは小学生の自分からも明らかだった。
自宅の引き出しには飛ばしに使う様々な氏の印鑑があったからだ。

その後何を思ったか、一級建築士に。
ただ資格を取ったのは50才以降。また日本電建という会社が最先端の住宅設計というよりは、コスト削って、もっと言えば手抜きして利益という会社だったから堅実な住宅設計を学んだ塲ではなかった。
具体的には内装、外装の見えるところ以外の壁内、床下などは断熱材などカット。

時はバブル。
家の設計施工をするよりも株取引。
是川銀蔵なる、当時は株取引の神様と揶揄された人物門下に入門すると、額に汗かく建築の仕事は二の次に株取引に勤しんでいた。

大学生にして教える側の大学講師、人気著名大学教授のテキストゴーストライター、予備校講師として額に汗して時給7千円〜1万円も稼いで、プロドラマー、レコーディングエンジニアをしていた自分からは、ソフトバンクの孫正義のマイクロ版のように、株という他人のふんどしで稼ぐ親父は正直蔑む存在であった。

就職先としても、金融はバブルの最大人気産業ながら、銀行、生保だけが羨まれる就職先。野村證券以下は株屋かとすでに蔑まれていて、会社訪問すら避けられる先の業種であった。

実際に就職接待は銀座の一流飲食店から、ソープランドまで用意されていたと出来損ないの同級生は語っていた。

内定時期には「囲い込み」という、いわば隔離して他の会社に取られない手法として証券会社は内定者をクルーズ船に乗せて接待。物理的に他社に行かせないようにしていた。

さすがに証券会社にリクルートハガキすら送ったことはない。

株取引で大儲けしても、妬まれることはあっても、素晴らしいと尊敬も評価されることもない。
大赤字しても同情されることもない生き方。

神戸にサンロードにあった野村證券神戸支店前でオバサンが叫びながら、万札をサンロードにばらまいていた。
損させられたことの怒りのようであった。

こうした顧客と大きなトラブルを起こした社員、支店長は飛ばしと呼ばれた人事で転勤。
どこに転勤したのかは問題顧客には内緒の人事が横行されていたのは有名な話。
なぜ詳しいかは大和証券務めの彼女から内幕を聞いていたからあせあせ


結局、バブル崩壊で大半の財産を失った。

額に汗かいて堅実に生きていれば、財産を環境とか、自分の努力、労力以外の要素で失うことはない。

親父は文字通り、反面教師として、今の自分の人生に役立っている。


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