mixiユーザー(id:17515094)

2020年05月13日14:41

52 view

技術は金にはならない:機械屋さんが語る自己啓発の話 その2

はっきり言って技術というのはよっぽど特筆したモノでない限り値段は付かない。
その最大の理由は技術という目に見えないものに値段を設定することが難しいところだ。
なので手っ取り早く稼ぎたいのであれば、商社マンのように現物や情報など何かを取り扱
う側の仕事をすればいい。


例えばA店とB店というラーメン屋があるとしよう。
この2つの店は店の規模や佇まい、立地条件、扱っている食材も全く同じである。違いと言えばA店は名店で何年もかけて修行した職人のような店主がやっており、B店は雇われ店長のような店主がやっている。
当然味もA店の方が美味しい。もちろんB店が不味いってわけではないがA店と比べると劣ってしまう。

そこで質問だ。
A店とB店。ともにラーメン1杯600円で販売してるとして、どっちのラーメン屋に行こうと直感的に思うか。
多くの人は同じ金額で美味しいものを食べれるのならA店を選ぶだろう。
次の質問。
A店は技術料を上乗せしてラーメン1杯を800円で販売している。対してB店はラーメン1杯600円。直感的にどっちの店を選ぶ。
答えは割れると思うが、B店を選ぶ人も少なくないだろう。
さらに上の2つの質問に事情により週3程度はラーメン屋で食事をとる事になってしまった場合、という条件を追加して問い直そう。
そうすると多くの人が同じ金額でラーメンを販売している場合はA店を選ぶ人が多く、金額に差を付けた場合はB店を選ぶ人が多くなる。

この時働く心の動きとては2つある。
1つは単純に金額的な話。美味しいものは食べたい。でも出費は押さえたい、だから代替品でも問題ないのなら安い方を選ぶ。
もう1つは200円の差額に納得ができるかどうか。内容も何もかも同じだけどA店の方が美味しい。けどそこに200円も上乗せして払う価値はあるだろうか。と考えるはずだ。
どちらの店も一回こっきりしか訪れなのなら金額の差はあまり気にはならない。けどこれが月1、週1と回数が増える程に影を落とす。そしてあるところで代替品が選べるのならそちらを選ぶようになる。

そうならないように世の中のビジネスモノは商品に付加価値をつけなさいなんて言う訳だが、価格に納得をするかどうかは結局受け手次第でどうとでも変わってしまう。
特に不景気な状況であればあるほど、カタチの見えない部分でお金を取ろうとしても共感を得るのは難しい。
だから技術は金にならないのである。


技術を金にしたいのならば代替品のないオンリーワンのモノを提示できるようにするしかない。けど、こう言ったものは基本的にニッチなモノになりやすく、多くの人が求める一攫千金に繋がりにくい。
多くの人が使うもので例え一攫千金を当てたとしても、数年後には代替品が顔を出すようになり値下げ競争の波に飲み込まれるのが末だ。スマートフォンなんかがいい例だろう。

だから稼ぐために何らかの技術の習得を考えている人は、技術そのものを金にするのは難しいという事は頭の片隅に置いといていただけるとありがたい。

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年05月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31