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2020年05月02日06:15

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死線を越えて 賀川豊彦ー4


 彼の貧しい人々への献身的行為の数々は荒れすさんだ多くの貧しい人々の心に小さな希望の灯を生み出し、そして外側の世界からも献金し協力する人々を生み出していく。子供たちの日曜学校も始め、相変わらずの路端説教も続けながら、小さく貧弱ながらも教会も生まれる。そして近辺で働く若者たちも説教を聞きに来るようになる。しかしその結果、彼等の働く職場の悲惨な現実に触れ、知人が或る女性が苦しむ労働災害への会社の冷淡な対応等に抗議に行く際、応援して、共に参加することになる。この結果、彼も逮捕される、というところで小説は終わる。

 しかし著者である賀川豊彦は渡米してプリンストン大学に学び、「貧民心理の研究」を出版。帰国後、労働運動に従事、川崎、三菱両造船所の争議を指導、一万三千人のデモを行う。生活協同組合の前身、神戸購買組合を結成、さらに日本農民組合や伝道団体「イエスの友会」をつくる。等々、キリスト教の伝道、社会運動、社会活動に活躍した近代日本の巨人の一人という。(日本歴史大事典より)
とにかく凄い人、凄い本です。大感動しました。ジャー・ヒロ

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