昨日のハイライトのもう一つは、レコード針の比較試聴でした。
プレーヤーはヤマハGT5000
フォノイコライザーはフェーズメーションの最高級管球のEA-1000
http://www.phasemation.jp/product/ea-1000.html
SPECのD級モノラルパワーアンプ、B&W803D3などと試聴環境としては申し分ありません。
最高額からマイソニックラボのシグネチュア・プラチナム、定価75万円。
その下のウルトラ・エミネント 55万
持参は当時最高峰の光悦の瑪瑙(メノウ) 当時45万円くらい。
フェーズメーションPP-500 25万円
http://www.phasemation.jp/product/pp-500.html
オルトフォン オールドSPU
同 現行SPUのSPUクラシック。
https://www.ortofon.jp/product/1/52
DENON103、オーディオテクニカ・AT-OC9XSL¥98,000、同社のかつての代表作で自分も使ったAT33。
https://www.audio-technica.co.jp/product/AT-OC9XSL
レコードはボブ・ジェームスの現代録音とカーティス・フラーのブルースウェットからアフター・ダーク。
あくまで好みということで、ハイライトはマイソニックラボのトップエンドとフェーズメーションのPP500でした。
ポイントは音の芯、エナジーの強さ、音数、音場、レンジ。
どれも上記がどう聞いてもトップ。
同じマイソニックラボなのに、その下は音質はそのままにエナジーが弱ってしまうので、演奏の力が抜けた感じです。
なお、今回驚いたのは、現代カートリッジは繊細、音数最大、音場豊かな反面、力強さに欠ける。
エナジーたっぷりに聴くにはSPUのようなかねてからの名カートリッジとの勝手なイメージが完全に覆ったことです。
エナジーではSPUの新旧は、マイソニックラボのシグネチュア・プレミアム、フェーズメーションのPP500より力感が劣り、レンジは上がとりわけ天井感があって、ナロー。
音数は足りません。
カーティス・フラーのラッパも遠慮気味に聴こえます。
これまた国産名器とされる103は同じ印象のほか、カーティス・フラーのトロンボーンの朝顔にティッシュを詰めたような音と思わず感じたままを呟いていました。
テクニカはいずれもテクニカ臭のほか、かつての33は当時も感じたように、繊細だがか細い。
光悦メノウはなかなか頑張ったが、現代カートリッジには負けるのは振動系のダンパーなどが経年劣化している可能性もある。
かなりショックというか、それとなく抱いていたカートリッジの音質イメージが完全に覆ったのでした。
コスパからはフェーズメーションの一択となりました。
なお、GT5000など現代プレーヤー、特にアームなどはかつてのSMEなどの時代より1/10以上の加工精度で作れるようになっているために、音質は明らかに向上しているそうです。
ターンテーブルとしても、マイクロ5000などは過去のものとは店主さんでした。
主として桁が違う、工作精度の差でしょう。
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