mixiユーザー(id:7828375)

2020年04月21日22:51

85 view

二人目のキャラクターデザイン

 アニメ放送中のTVシリーズが映画化した時、映画版のキャラクターデザイン(以下キャラデ)にはTVシリーズとは別にキャラデが一人増える事がある。

「どういうこと? キャラデはTVの人がいるじゃないか……?」

と思うだろう。私も思った。そんな二人目のキャラデについて書いておく。

■忙しい
 キャラデは忙しいのだ。

「キャラデって放送前には終わってる仕事なんじゃないの……?」

と思ったら大間違い。アニメの内容にもよるが、脚本によっては「その回にだけ出るゲストキャラ」というのが居る場合がある。そしたらそのキャラクターもデザインしなければいけない。
・正面から見た全身
・後ろから見た全身
・横から見た全身
・着ている服、素材(手を挙げた時などにどうなるか等含む)
・着ている服の後ろと横
・下や上から見た図も必要かもしれない
・怒る、笑う、泣く、驚くなどの表情

基本的にパっと思いつくだけでもこんだけ。また、夏になれば海やお祭りといったイベントの話もあるだろう。そうなれば……
・各キャラの水着、浴衣(前後横からの全身)

こんなのを毎週、出るキャラクターの数だけ考えなければいけない。

……だけじゃない!

キャラデになると自動的に「作画監督」をやらねばならない(ここは制作会社にもよるかもしれない)。作画監督は「キャラデ通りに描けているか」をチェックする。アニメは一人で描くわけじゃない。そんなことで毎週アニメは作れない。そのため分業になるが、カット(場面)ごとに絵が違ってしまうと困るので、そこを補正するのが作画監督なのだ。

 毎週これをやりながらさらに映画もやったら死ぬ……というのがわかるだろうか。


■映画だけの要素
「それはわかったけど、映画のキャラデって……具体的にどういうことなの?」
「メインキャラはもうキャラデあるじゃん」

と思う人もいるかもしれない。そう。メインキャラはある。けど、映画だけのゲストキャラはまだ居ないのだ。また、作品にもよるが、既にキャラデの終わっているメインキャラであっても……

・映画のみの私服
・映画のみの特殊な服装

これらをデザインしなければいけない。とにかく「本編にはない映画だけの要素」のデザインをすべてやっているのが二人目のキャラデなのだ。しかも元の(一人目の)キャラデの人の絵に似せて新しくキャラデせねばならぬという特殊なキャラデ。


 言われてみれば、「まぁそりゃそうだよね」と思う所だが、言われてみないとなかなか気づかないこの感じ。あれだよね〜(良い例えが思いつかない)。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年04月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930