mixiユーザー(id:1417947)

2020年04月20日21:58

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イブは後妻?・・・

 自宅に引きこもっていると、鬱々とした気分になります。
 今日も天気が悪いので、家から出ていません。
 このような時には、面白い話が良いかなと思い、
 以前書いた話を焼き直してみました。
 なお、若干下ネタが含まれますので、お嫌いな方はスルーして下さい。

 「創世記」にアダムとイブのイブが出て来ます。
 このイブが後妻であったと言う説が
 ヨーロッパでは、比較的良く知られた話なのだそうです。

 そもそもは、創世記の記述にあります。
 創世記の第一章で、
 「神は自分のかたちに似せて人間を創られた。
  すなわち神のかたちに似せて人を創られ、男と女を創られた」
 と言う記述があります。
 しかしながら、第二章では、神はまずアダムを創られ、
 次いで眠っているアダムの脇腹からあばら骨を取って、
 それから女を創られたと記述されています。
 あばら骨から創られたのがイブですね。
 この記述だけを読むと、最初に別の女性が創られ、
 後からイブが創られたようにも読めます。
 これが、イブが後妻であると言う説になる訳です。

 前の妻にも名前があり、リリトと言うのだそうです。
 リリトはアダムと同時に創られた以上、対等なのですが、
 アダムがリリトと交わろうとした時、
 男性上位の体位
 (キリスト教などが是認する「伝道の体位」と言うのだそうです。)を
 とろうとしたら、リリトが怒ってしまったようです。
 彼女からすると、
 この体位は女性を男性に隷属させるものとの感じたようです。

 このため、リリトはアダムのもとから逃げ出してしまい、
 紅海の近くに住み着いてデーモンたちと交わり
 毎日百人もの子どもをもうけたそうです。
 神は、彼女をエデンに戻そうとしますが、言うことを聞かなかったため、
 仕方なく別に男性に従順なイブを創った訳です。

 アダムとイブがエデンの園から追放された時、
 リリトはそこにいなかったため、不死であると考えられ、
 キリスト教社会では「地獄の娼婦」と恐れられていたそうです。

 最近の研究では、リリトはユダヤ=キリスト教以前の
 母権制の時代の地母神と考えているようで、
 母権制を擁護しなければならないと言う立場からすると、
 男性上位の体位を認める訳にはいかなかったようです。
 以上、高橋義人さんの「魔女とヨーロッパ」と言う本に載っていた話です。


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