会社の社員が全員退社した後で、
鍵を閉めるという係りが、
役持ちの間で、持ち回りだった。
僕が当番だったある夜。
フロアの違う開発に、
一人だけ残って作業している者がいた。
扉から離れた遠い場所で
頭半分が見えてる状態。
モニターは見えない。
「頑張るねぇ。何時ぐらいで終わりそう?」
と聞くと
「あ、あと一時間ぐらいで…」
とかえってきたので、
そうなんだと思って自分のフロアに戻った。
一時間とは言ってたけど、
そう巧く事は進まないだろうと思って、
あえて二時間待って開発フロアに行って見た。
あれ?まだやってる。
巧く行かない事が有るのかな
「大変だね。もう少しかかりそう?」
そう聞いたら、
「あ〜はい。あと三〇分くらいで…」
なるほど。
と思って自分のフロアに戻って、
一時半して、また開発フロアに行ってみた。
まだいる…。
さすがに、どうなっているんだ?と思って、
彼に近づくと、
なんとモニターに映っていたのは、
彼担当の画面じゃない、
シューティングゲームの画面。
しかも自社のものでさへない。
思わず、彼の頭にジャイアント馬場キックを
お見舞いしました(^^;
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