熱い人

　オイラは、以前は、熱い人というといいイメージがあった。
　何かに対して強い想いを持っていて、それに向かって全力で向かう。
　そこにどんなに苦難があろうとも、負けずくじけず、突き進む。
　そんな姿をカッコいいと思っていた。

　でも、最近、熱い人に対して、いいイメージをあまり持たなくなったのである。
　そんなことを思ったのは、仕事の現場で、副責任者がオイラを呼び、こんな話をした。
　そこの責任者Uさんが清掃員のYさんとこれからの仕事をどうしようかという話をされていたのである。
　そこの現場が近々一つの作業場がなくなりそれでそれぞれの人の仕事の流れも変えた方がいいかも、という内容であった。
　そして、あの人はここにしようとか、あの人はここが合うのではというので盛り上がってきていた。
　ところが話がある作業員Hさんの仕事のしかたの批判になったのである。
　UさんとYさん、気分が盛り上がり熱く話をしていたので、Hさんの批判になってしまい、それが辞めさせた方がいいという方向になってしまった。

　この話を聞いていた副責任者は二人が熱くなって、首にしようという話になってしまったようである、と語られた。
　熱くなりすぎて、自分の考えしかないと思ってしまう。
　オイラはいつの時期からか熱い人というとそんなイメージを持つようになっていたので、この副責任者が熱いという言葉を使った時、反応をしてしまったようである。
　熱くなりすぎて自分の考えしかないと思う、そして、それが人いじめのようなものになってしまう。
　考えようによっては、昨日、オイラと喧嘩した人も熱くなりすぎての行動だったｋもしれない。

　それだけに、オイラは熱いというのも入り過ぎないということは大切だなと思い、熱くても程度をちゃんと持ってやっていかんかえればならないと気づくのであった
　ほどほどにである。