今日はモヤモヤした気分を発散したい。それに相応しい曲のスケジュールを先日、投稿
したではないか。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770〜1827)作曲
交響曲第７番イ長調Ｏｐ．92
指揮：鈴木 秀美
管弦楽：オーケストラ・リベラ・クラシカ
先日来の新型コロナウイルスの為、神戸市室内管弦楽団の「ベートーヴェンの森」も
中断を余儀なくされているが７月に演奏予定の第４回に本曲が鈴木秀美さん自身の指揮
で予定されている。個人的に本盤が手元にあるので驚喜した。
http://mixi.jp/view_schedule_entry.pl?id=21572d634029a3fd9d47a60248231d10&owner_id=232213
ワーグナーは、本曲をApotheose des Tanzesと評した。実際、本曲はバレエの演目
にもなっている。私は常々ベートーヴェンの諧謔性や軽快さへの言及が少ないのでは
ないか、と感じているが本曲は、それが全面に出て来る。
第１楽章Poco sostenutoの序奏が付けられている。
ゆっくり始まるがフラウトトラヴェルソによるＥ音が境界となって主部へなだれ込む。
この時にフルート(ＯＬＣではフラウトトラヴェルソ)に依って刻まれるリズムが実は
ジークに由来する、とジャケットに秀美さんが書かれていた。ジークと言えば
パッヘルベルのカノンとジークを連想するが、それからも分かるようにバロック時代
の組曲の基本要素の一つであった。時代が下ったベートーヴェンが何故、と言えば
バッハを「小川ではなく大河だ」と評したようにバロックの音楽に影響を受けていた。
本盤はリズミカルな演奏に心踊らされる。
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