昼の仕事を終えた時であった。
終了時間まで残り五分くらい。その時間がくるまでオイラは詰所で椅子に座っていた。
すると業務用の携帯電話がなった。
業務用の電話とは警備、ビルの管理会社から至急清掃に関することで連絡をするための電話で、鳴るということは清掃関係で何か起きたようであった。
しかし、オイラはもう仕事が終わろうとしているし、次の仕事もあるので、何かしてくれと頼まれても対応ができない。
責任者はもう帰った後で夕勤の人には連絡ができない。
しかし、電話は鳴り続けいるので、、明日対応しますと言うふうにして、電話に出た。
電話をしてきたのは警備からだった。
清掃の人間が出たのを確認すると、オイラの名前を出してきたのである。
オイラ、何かやってしまった、と思ったが、とりあえず落ち着いて、自分がそうです、と答えた。
そしたら、警備の人はオイラが先月末に落とした財布の件で連絡をしたのである。
そうそう、先月の末に財布を落としてしまい、落ち込んでいたな、と思い出し、その財布はどうしたのかと思いながら、相手の話を聞き続けた。
そして、警備の人は財布が見つかったと言ってくれた。
オイラは喜びよりも驚きであった。なぜなら、財布はもう見つからないと諦めていたので、それが見つかったのである。
そんな奇跡に興奮しかけているのを抑え落ち着き、次にオイラは中のお金はあるか尋ねた。
すると、お金も落とした時そのままの金額が残っていると教えてもらった。
これでオイラはさらに興奮した。だって、財布が戻っただけでなく、中身のお金が一円も無くなっていなかったからである。
電話をきったら、ちょうど終了時間となり、タイムカードを押して、警備室に行った。
着くまでの間、オイラは自分の幸運度の高さを実感して興奮をし、早歩きで歩いていた。
警備室に到着し財布を見せてもらい、中にはお金とその財布を持っていた時にオイラが行った芝居やイベントの半券を見つけ、その財布がオイラのだと確信するのであった。
とにかく、財布が見つかってラッキーであった。
拾ってくれた人に感謝。
それと、自分の幸運度の高さに感謝である。
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