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2020年03月05日00:33

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伊豆旅行記2日目

前日歩きまくって疲れたこともあり、2日目の朝はゆっくり起床。
朝食はホテルのものを食べました。最近はバイキング形式でセルフサービスのところが多いですが、ここのものは焼き魚、味付け海苔など、昔ながらの旅館やホテルの朝食といった雰囲気の純和食です。
早朝は雨が強く降っていましたが、無事に予報通りにチェックアウトする頃には上がり、チェックアウトした際にロビーにある昔ながらのガラス瓶のコーラの自販機でコーラを買いました。こういう自販機は昔はもっと多かったと思いますが、めっきり減りましたね。
まずは坂を下って海岸のほうに出てみると、途中で逃げない茶トラの猫もいました。やはり海と温泉は猫にとって居心地のいい場所のようです。
そして海沿いに出ると、大きいホテルが複数ありました。
これだけ大きい建物が沢山あると、さぞかし大にぎわいする場所なのだろうと思ってしまうのですが、このうち数棟は廃墟ですし、前日の晩に見たとおり坂の途中も空き店舗だらけで、昔は賑わっただろうけど今はという状態でした。
そして、窓の車検ステッカーに書かれた年月から推測して10年以上前からここにあると思われる朽ち果てた廃車も駐車場に放置されていました。海沿いは潮風で車が錆びやすいと言われていますが、錆びて放置し続けると屋根やボンネットもなくなってしまうのですね。
海沿いの温泉街の一番端には「高磯の湯」という海岸ぎりぎりにある露天風呂がありますが、悪天候につき終日休みとなっていました。
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そして、そこから引き返した際に橋の横に太田道灌像を発見。
何でこんなところにと思ってしまいましたが、説明を見たところここに温泉を発見したのが太田道灌で、熱川という名称もこのときに命名したと書かれていました。隣の猿の像は、太田道灌がここに来た際に猿が川の湯に浸かっていたのを見て温泉を発見したことに因むとのことです。
像の後ろには、熱川温泉の元湯「道灌の湯」があり、岩の間からお湯が滴り落ちていました。

熱川温泉を散策した後は電車で下田方面に進み、前日は通過しただけだった伊豆稲取で下車。
ここは、吊るし雛と江戸城の築城石の産地として知られる場所で、ちょうど雛祭りの時期だったため駅構内にも飾りがありました。
また、保線車両の車庫があり、構内での入れ換えだけでしたが、降りたらちょうどエンジンをかけて動かしているのを見ることができました。
駅前広場には、江戸城拡張時に行われていた石曳きの体験ができる設備がありましたが、残念ながら準備中となっていて稼働していませんでした。
駅を出てから港のほうに進むと、駅前通りにひな飾り専門店があり、飾ってあるものを見ることができたほか、飾りについての色々な説明も聞くことができました。吊るし雛は、5本の紐がぶら下がっていて、ここに各11個ずつの合計55個というのがフルセットだそうで、そしてこれら1個1個全て形が異なるそうです。
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この先の海沿いに出たところの店でも吊るし雛が飾られていて見事でしたが、そばにある素盞嗚神社で屋外にひな飾りを出すイベントは、雨が上がるも雨天中止につき終日中止になってしまいました。
また、船は出港したばかりでしたが、ここは伊豆大島への玄関口の一つでもあり、ジェット船に乗れば僅か35分で伊豆大島にも行かれます。
その後は港のもやい石を見ました。これは大正時代以前に船を係留するのに使っていたものだそうです。
ここから港の先の方に大仏と赤い鳥居が見えたので近づいてみると、道祖神と正定寺の大仏でした。正定寺は1181年(養和元年)創建の古刹で、大仏は開山800年記念で建立されたものとのことです。
そして正定寺は、伊豆八十八ヶ所霊場巡りの第三十三番札所とのことです。
その後は高台の上にある三嶋神社を見て、稲取文化公園に行きました。稲取文化公園には雛の館と足湯がありますが、雛の館は入館料がかかるのでスルーしてしまいました。
そして、ここで「キンメの味噌漬けまん」を食べました。もう一つ「キンメの煮つけまん」もあるようですが、こちらは売り切れでした。
ここは海岸の近くで、漁港のある側とは異なり岩場の海岸が続いています。
海岸沿いにはプールがあったり大きいホテルがあったりしますが、先の方に進んで行くとだんだんと寂しくなり、しまいには廃墟も見えてきて人通りもなくなりましたが、道はこの先の線路の方まで延々続いているようなので歩いてみました。
人魚や鯨の石像があって漁船名らしき名前が書いてありましたが、何の像かはいまいちよく分からず。
その先には2つの川がV字型に海に流れ込む河口があったのですが、小さくて浅い川だからか橋がなくて飛び石が並んでいるのが面白かったです。
そして飛び石の先には、警報器も遮断器もない第四種踏切が見えたので渡ってみました。伊豆急には海岸や畑の中の人通りがほとんどない細道が多く、そういう場所にある踏切の多くが第四種踏切です。
踏切の先には道路が見えたので、渡ればすぐ道路に出られるものだと思っていたら大間違いで、踏切の先で急に未舗装になり谷を避けるように曲がりくねっていて、大きく迂回しないと道路には出られませんでした。
また曲がりくねった道の途中にはいちご園がありましたが、乗りたい電車の時間に間に合わないので駆け足で通過。ここは、今度暇があるときにぜひとも苺が○○な某所の篠田麻里子とMay J.を合わせたみたいな人か某劇団の篠田麻里子と玄理を合わせたみたいな人をお連れして再訪(以下略)
そして道路に何とか出て駅に向けて早足で歩くも、結局乗りたかったリゾート21充当の列車は、あと数分というところで間に合わず、駅が見えてきたところで発車して行ってしまうのが見えました。
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当初は伊東に行ってから昼食にするつもりでしたが、次の普通電車は1時間近く先なので稲取で昼食にし、駅前にある「まると水産」という店に入りました。
1階は海産物の直売店で2階が食堂になっていて、2階の窓際に案内されて着席。
メニューは丼ものを中心に色々ありましたが、今回は一番安い1000円(税抜き)メニューの中から海鮮丼を注文。
値段は決して安い訳ではないけど、漁港の町の鮮魚店直営ならではのクオリティや鮮度での1000円というのは、値段以上の価値があると思います。味噌汁は魚のあら汁で、こちらも出汁がよく出ていて美味しかったです。

そして伊豆稲取13:36発の熱海行きの普通電車に乗車。
反対側の電車は2100系リゾート21「キンメ電車」でしたが、反対側に行ってしまうと行きたい場所に寄る時間がなくなるので断念。途中は車庫のある伊豆高原など降りたくなる場所はいくつかありましたが、時間が無くなるので途中下車はせずにまっすぐ伊東まで向かいました。
改札を出た後は、駅前のロータリーを撮ってから市街地を散策。
住宅街の中に小さな稲荷神社があったのでふと見たら、王子稲荷大明神と書いてありびっくり。ここは北区の王子稲荷から分社したものなのでしょうか?
その近くには謎の石仏があり、向かいには「水神」と彫られた石もありましたが、これも説明書きは特になく一体何かは不明でした。
住宅街の中を抜けて広い通りに出るとなまこ壁の古い建物があり、見ると木下杢太郎記念館という資料館でした。医師であり文学者でもあった木下杢太郎(1885〜1945)の生家をそのまま資料館にしたもので、伊東市最古の民家とのことですが、あいにく月曜定休でした。
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この先にも古い民家や商店が沢山ありましたが、それらを抜けたところに、今回行きたかったスポットの一つである「東海館」がありました。
東海館は1928年(昭和3年)築の木造3階建ての旅館で、旅館としての営業は既に行なっていませんが、再整備の上で保存され資料館として使われています。
1階に展示品が並ぶ部屋があり、各階に往時の客室をそのまま保存した部屋がいくつかありました。客室は純和風の部屋ばかりで、いずれも木の温かみと重厚さを感じる落ち着いた雰囲気がよかったです。
3階には伊東にゆかりのある偉人についての展示があり、ウィリアム・アダムズ(三浦按針)、平安時代末期の武将の伊東祐親、東郷平八郎の3人の偉人が紹介されていたほか、彫刻などを展示する部屋もありました。
また、3階の大広間では雛飾りの展示や往時の写真や祭りなどに関する各種資料の展示もあり、こちらも見ごたえがありました。
最後は4階というか屋上の望楼を見学。今は周囲に高い建物が増えてしまいましたが、昔はここから天城山まで見渡せたそうです。
館内を全て見終えた後は1階に下り、1階の川に面した部屋にあるカフェに入りました。
色々なメニューがありましたが、あんみつを注文。このあんみつには濃い目のお茶がよく合うし、こういう雰囲気の部屋で食べると不思議と美味しさも増します。
また、カフェに入ってしばらくしたら先客が出て1人になり、この渋くて落ち着いた雰囲気の部屋を見事に独り占めしてしまいました。
と思ったら、障子の向こうから女性数人組の声がざわざわと聞こえてきて、「何ここ?」と言いながら障子を少しだけ開けたり、下のガラス窓から覗き込まれてしまい何だか恥ずかしかったです。
ガラス越しに覗いていた人が戸田恵梨香似だったらダチョウ倶楽部ばりに「どうぞどうぞ!」と招き入れたくなりますが、長い髪をマフラーに挟んだしまい髪だけど横澤夏子みたいな人が覗いていたので、思わず林家木久扇ばりに「いやん!ばかん!」と言いたくなってしまいました。
東海館を出た頃には外も暗くなり始めて提灯が灯り始めていましたが、これまた美しいですね。
そして、隣には「ケイズハウス」という同じく古い木造旅館を改装したホステルがあり、相部屋だと格安で泊まれたりもするので今回の宿泊地の候補にもしていたのですが、諸事情によりここは結局止めました。
その後は商店街のキネマ通りや湯の花通りを抜けて伊東駅に向かいました。商店街の中には手湯があったり、お湯かけ七福神があったりと、温泉街ならではの見どころも多かったです。
そして、駅前には大衆浴場「子持ち湯」があり料金が250円と格安なのですが、あいにく定休日でした。
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帰りは伊東17:32発の特急「マリンエクスプレス踊り子76号」(東京行き)を利用するので、発車前に早めに改札に入り、駅構内にある「祇園」の駅弁「海苔巻きいなり」を買って乗車。
マリンエクスプレス踊り子は、特急「成田エクスプレス」で使っているE259系に減便に伴う余剰が発生したので、空いている車両を使って踊り子の臨時便として走らせていますが、今度の改正以降は設定がなく、マリンエクスプレス踊り子はそのまま消滅するのではと言われています(オリンピック絡みで成田エクスプレスを増結したりで、E259系の空きがなくなるのでしょうか?)。
E259系に乗るのは初めてですが、本来は成田エクスプレスで使っている車両なので入口横の荷物置場が広くなっています。
また、車内表示器が特急型では今のところ数少ない液晶式ですが、マリンエクスプレス踊り子用の次駅表示をするプログラムがないのか画面には単に「マリンエクスプレス踊り子」と表示してあるだけで、最後まで画面が変わることはありませんでした。
臨時列車かつ平日ということもあり、ガラガラの状態で出発。途中は熱海と横浜にしか止まらないのですが、日によってまるっきり同じ時刻で「踊り子116号」が運転される日があり、こちらは停車駅が多めで湯河原などにも止まるだけに、停車駅が少ないからこの列車だけ特別速いという訳ではありません。
そして車内で駅弁を食べました。最近ネットニュースで助六寿司などこの手の食べ物を年寄りが食べるものだと小馬鹿にした記事を複数見たのですが、稲荷寿司とかんぴょう巻きでシンプルだけどなかなか美味しかったですね。軽く済ませたいという時にはこういうのがぴったりではないかと思いますし、小馬鹿にした記事を書いた人はぜひ一度この駅弁を食べてみることをお勧めします。
マリンエクスプレス踊り子は、19:20に定刻通り東京到着。この先は普段の混んでいる電車でうちまで無事に帰宅して旅を終えました。

今回の日記、その他写真は、こちらにもアップしております。
(1)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/5577959.html
(2)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/5578022.html
(3)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/5578108.html
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