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2020年03月04日00:56

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伊豆旅行記1日目

日〜月は休みだったのと、伊豆方面の特急列車の世代交代を伴うダイヤ改正が迫っているので、特急「スーパービュー踊り子」などを利用して伊豆を旅してきました。
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行きは、大宮発伊豆急下田行きの「スーパービュー踊り子1号」に赤羽から乗車。
スーパービュー踊り子の251系は、今度の改正で新型のE261系「サフィール踊り子」を実質的な後継とする形で引退になります。また、大宮発着便は臨時扱いながら年間の大部分の土休日に設定されていましたが、改正後にはサフィール、一般の踊り子ともに記載がなく、今後も臨時列車として継続するのか、一切なくなるのかは不明です。
スーパービュー踊り子1号は赤羽発8:10ですが、乗降に時間がかかるため早めに到着。
指定券を買った時点で残席僅かでしたが、車内に足を踏み入れるとガラガラで一瞬ビビりましたが、次に停車した池袋、新宿である程度の乗車がありました。
あと、ガラガラなのに私の席に何故か先客がいて、前の席の奴が勝手に使った上に窓際やテーブルに飲食物を並べてお店を開いてしまっていました(怒)。
頭に来たので「お前ら表へ出ろ」と車外に引きずり下ろしたい気分でしたが、二人組の片方が西野カナ系な人だったので、一言「席は守りましょうね。」としか言えませんでした。
スーパービュー踊り子は、新宿を出ると武蔵小杉、横浜に停車。団体客のキャンセルがあったのか20人分くらいまとめてごっそり空いてしまった一角はあるも、キャンセル多発で壊滅的にガラガラという事態ではなかったのに安心しました。
そして今回の席は4号車だったのですが、隣の5号車には売店があるので覗いてみました。最近はこういった設備をなくしてしまった特急も多いし、伊豆方面の定期特急では251系スーパービュー踊り子だけの設備ですが、やっぱりこういうのがあると有難いですよね。サフィール踊り子では「ヌードルバー」という形で本格的な食堂車へとグレードアップしますが、全席グリーン車だと少々乗りづらい列車になるのは否めません。
売店にはビールが並んでいましたが、どうも朝から飲む気が起きなかったりで、結局パン1個だけ買って食べました。
その後は熱海まで無停車ですが、実際にはところどころで乗降ができない状態での時間調整がありました。
熱海からは伊東線に入り、次は伊東に停車。
ちなみに首都圏電車特定区間での駅ナンバリングは本来だと大船までですが、観光客への対応で伊東まで延長され、東海道線の続番で伊東までナンバリングがあります(他だと千葉〜成田空港で横須賀・総武快速線の続番で行われたり、中央線で大月まで延長されましたね)。
東京から近くても例えば大宮より先の各駅は一切ナンバリングがないだけに、何とも不思議な感じです。
伊東から伊豆急線内に入ると、観光地など主要な駅にこまめに停車し、3時間強で伊豆急下田に到着。各種運行障害による遅れや運転打ち切りなど不測の事態を心配しましたが、そういう事態は起こらず定刻通りに到着できました。
そして、スーパービュー踊り子の乗り納め目的の人も多かったようで、写真撮影している人もおそらくいつも以上に多かったと思われますが、そういう点でのマナーの悪さは目立たず(若干名いましたが)、いわゆる「罵声大会」のような警戒していた悪質マニアの狼藉もなく非常に平和でした。

伊豆急下田駅で改札を抜けた後は寝姿山に上るために駅構内の観光案内所で下田ロープウェイの切符を買い、そのまま駅前の道路向かいにあるロープウェイ新下田駅に行きました。
直営ではないけど伊豆急グループだからか、車両のデザインは伊豆急の豪華観光列車「The Royal Express」に合わせたものとなっていました。
そして駅ナンバリングはここにもありますが、両端の2駅しかないのに何故か番号が「SR001」などと無駄に三桁なのが面白いです。
山頂ではまず展望台からの景色を見ました。ここから伊豆諸島は近く、大島や利島などは霞んでいたけどしっかりと見えました。
次いで石割楠、愛染堂、五島慶太顕彰碑を見ました。
顕彰碑は、五島慶太(1882〜1959)が率いた東急グループの手で伊豆急線が作られて地域の発展に貢献したことを称える内容で、彼が後世にまで名を遺す近代の日本では有数のカリスマ経営者であったことや伊豆半島の人々の悲願であった鉄道開業を実現させたことへの感謝の気持ちがよく分かりますが、そこに彫られた「五島慶太は伊豆とともに生きている」という文言のせいか何故かカルト宗教か独裁国家のスローガンのように見えたのは、私だけでしょうか?
次いで蓮杖写真記念館を見学。江戸時代や明治初期などの貴重な写真、カメラの歴史など、小規模ながらも見ごたえのある資料館でした。
寝姿山の最後は黒船見張所跡を見ました。
黒船来航当時の様子を再現したもので、見張り小屋の中に人がいる様子と2つの大砲が再現されていました。
山頂にはレストランもあり、見た目は超高級店みたいだけど、決して手が届かないような店ではありません。但し食べたいものがなさそうなので、結局スルーしました。
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昼食はロープウェイを下りてから、ロープウェイ乗り場そばにある地元の回転寿司店「下田にぎりの太助」という店に入りました。
回転寿司ではあるけど地元の店なので、リーズナブルながらも地元ならではのものが食べられるしで、なかなかいい店だったと思います。
ここでは特になめろうが人気のようだったので私も注文しました。なめろうといえば房総半島が有名ですが、こちらでも割とよく見かけましたね。
また、伊豆特産の金目鯛のにぎりもありましたが、値段が550円と他のものに比べてダントツに高くてちょっと注文する勇気が起きませんでしたが、やっぱり食べておけばよかったかもと少し後悔しています。
食後は駅前の香煎通りという細い道に入ると、入ってすぐのところに「こうせん塚」という祠がありました。ここは喉の神様とのことで、喉を病んだ人や唄の上手になりたい人が願掛けに来るとされている場所です。
次いでマイマイ通りに出ると、神明宮があり、その向かいには新田御陣屋跡という石碑がありました。韮山代官手代・片岡氏の陣屋跡だそうです。
次に海善寺に入り、ここには特に名所旧跡についての案内はありませんでしたが、今回の旅での第一猫発見。
寺の飼い猫だそうで、非常に人懐っこくて寄ってくるような猫でしたが、カメラを向けると猛突進してすり寄ってきて動き回るので、写真は撮りづらかったです。
次いで宝福寺に立ち寄りました。
ここは、幕末期ここに滞在中の山内容堂に勝海舟が来山し坂本龍馬の脱藩の罪の許しを乞い許されたという出来事の舞台になった場所であるほか、ほぼ同じ頃に下田で芸妓をしていて後に総領事ハリスに仕えるも、若くして非業の死を遂げた「唐人お吉」(斎藤きち)の墓がある場所です。最初は両者にどんな接点があったのだろうと思ったのですが、ここで2つの出来事があった時期がほぼ同じ(お吉の死は明治に入ってから)というだけで両者に特に接点はないそうです。
寺の入口には坂本龍馬像があるほか、唐人お吉記念館という資料館も併設されています。
次いで八幡神社と下田文化会館に寄りました。文化会館の前には船の錨や幕末の大砲が展示されています。
そして、このそばの民家前で今回の旅で2匹目の猫にも遭遇しました。
その後は港の方に向かって曲がると、なまこ壁の古い建物が沢山あって見事でした。
ここでなまこ壁の商店を撮っていたら、ちょうど中から出てきたライダーに「ここのカフェは足湯もあるからお薦め」だと言われたので後で寄ろうかと思ったのですが、せっかく教えてもらったのに結局もう一度ここを通ることはありませんでした。
その後は「伊豆の踊子・別れの汽船乗り場跡」を見て、港の写真を撮りながら「道の駅 開国下田みなと」に行きました。
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ここからは下田港内めぐりの遊覧船「黒船サスケハナ」が出航していますが、結局撮っただけで乗っていません。
また、乗り場の売店に海上保安庁の緊急通報ダイヤル118番の篠田麻里子のポスターが貼ってありましたが、こういうところに来ないとなかなか見る機会のないポスターですね。今度某劇団の似ている人に(以下略)
そして、当初の予定では伊豆急下田発の普通列車で「リゾート21」を充当するものに乗るつもりでしたが、港に長時間居座り過ぎてしまい間に合わず、結局諦めました。
駅に戻ってからは、地元名産品のやまももドリンクを買い、駅のロータリーにある源泉や足湯を見て電車が来るのを待ちました。
また、最近各地で自由に弾くことができる街角ピアノが流行っているようですが伊豆急下田駅にも置いてあり、何人か演奏している人がいましたがプロ級の腕前の人が結構いて、周りの乗客や係員から拍手を浴びるような人もいました。

そして伊豆急下田から普通電車で河津に移動。
リゾート21ではない普通電車は東急で使われていた8000系ですが、伊豆急入りにあたって海側の座席がクロスシートになったりトイレが設置されるなどの改造が行われています。
クロスシートは西武10000系で改造時に不要になった発生品を流用していて、扉間の7人掛けロングシートがあった部分に無理矢理8脚分のクロスシートを詰め込んだように見えるのですが、座ってみると意外にも詰め込まれた感はなく思ったよりも快適でしたね。
185系「踊り子」の発車後に普通列車は出発。途中では対向列車の待ち合わせがあったりもしたのですが、稲梓でスーパービュー踊り子の待ち合わせで止まった際に駅の下の方を見ると、集落を囲うように咲いている菜の花がきれいでした。
河津到着は16時近くになってしまいましたが、チェックインまでは時間があるのでゆっくり散策。
有名な河津桜を見に来たはずなのですが、肝心の桜がほとんど葉桜になっていて、一部まだ咲いている木が残っているくらいでした。
開花が早すぎたことが原因ですが観光関係者も困っているそうで、気象といい、おかしな病気の出現といい、罵声大会をやる悪質マニアのせいで中止になるイベントがあることといい、世の中が何か間違っています(怒)。
花がほとんど散ってしまった桜並木を抜け、橋を渡ったところにある栖足寺に立ち寄ったところ、ここがなかなかいい寺でした。
河童の寺と言われているそうで、そういう置物や展示物が多数あるほか、お供え用のキュウリが置いてあるのもユニークでした。
そして、ここにもピアノが置いてあり演奏している人がいましたが、やはりこういうのを弾きに来る人はかなりの腕前ですね。
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さらに極めつけは寺で茶トラの猫を飼っていて、最初は部屋の奥の方にいたのですが、非常に有り難いことに住職がおびき出してくれて、おかげで猫写真も撮ることができました。桜は残念な状態でしたが、猫がいる寺を見つけることができたのはよかったと思います。
また、今回行ったときは運行時間外で終了していましたが、トゥクトゥクによる無料散策などもやっていたようです。
河津の散策を終えた後に今回泊まった熱川温泉に移動。
今回の宿は伊豆熱川駅前にある国民宿舎伊豆熱川荘です。見るからに古く事前に口コミを見てもそういう点の指摘が多かったので覚悟はしていましたが、古さに関しては口コミ通りで想定内でしたし、窓の閉まりが悪いなど老朽化が気になる箇所も多かったのですが、ロビーに昔の温泉宿の定番だったゲームコーナーがあってレトロな感じが面白かったり、客室は全て海側に面していて景色がよかったりと、古いけど味のある雰囲気は良かったと思います。
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温泉櫓もあちこちにあり、勢いよく湯気が噴出していました。
今回は朝食のみというプランにしたので夜は自分で食べるところを探したのですが、一休みして18時頃に外に出て海の方に坂を下っていくと、温泉街に店舗らしき建物は多いのに空き家が目立つし、現在営業している店舗も閉店が早くて既に閉まっていたりで、開いている店がなかなか見つからず焦りました。
焦り始めたところで灯りのついている店を見つけたので近づいてみると、残念ながら飲食関係ではありませんでしたがこれまた昭和レトロな雰囲気の射的場ではありませんか!但し客の姿はないし、店員らしき人の姿もなく無人だったので、写真だけ撮ってスルーしてしまいました。
日曜の夜というせいもあったのでしょうがあまりに寂しすぎましたし、今はそんな状態ですが店舗らしき建物は非常に多いし近隣に大型のホテルも沢山あるので、昭和時代から遅くともバブル期くらいまではおそらく今の姿からは想像もつかないくらい多くの観光客で賑わっていたのではないかと推測されます。
そして少し奥まった場所に「やぐら」という居酒屋を見つけたので、ここに入ることにしました。
周囲は開いている店もなく真っ暗でしたが、この店は地元のおじさんたちで賑わっていました。カウンターと座敷合わせて20人入れるか入れないかくらいの小規模な店で、赤提灯と木目の壁がこれまたレトロで渋い雰囲気でいい感じの店でした。
まずはビールで乾杯し、アジのたたきを注文。一緒に出てきたお通しの煮込みもなかなか美味しかったし、場所が場所だけに魚関係も当然ながら新鮮で美味しかったです。
また、ラーメンなどの〆メニューも充実していたので、最後はラーメンを食べようと思っていたのですが、アジのたたきが一人で食べるには量が多め(だがそんなに高くはない)だったこともあり、これだけで満腹になってしまいました。
そして店の周囲には猫が数匹入り浸っていて、ガラス越しではありますが猫が寄ってきたりもしました。ドアを開けるとすぐ逃げてしまうのですが、猫との出会いがあったのもよかったですね。
飲んで帰って一休みし酔いを醒ました後は、温泉に入って早めに寝ました。
(2日目に続く)

今回の日記、その他写真は、こちらにもアップしております。
(1)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/5573034.html
(2)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/5573126.html
(3)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/5573178.html
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