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2020年02月29日15:47

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大衆はつねに、外見だけを見て、また出来事の結果によって、判断してしまう

 下記は、2020.2.29 付の 産経抄 です。

                記

 政治家、なかんずくリーダーである首相に求められる第一の資質とは何か。複雑な利害やしがらみが絡み合い、白黒つけ難い問題を果断に処理する決断力だろう。竹下登元首相は就任が決まった際、周囲に漏らした。「51対49の問題に決着をつけなければならない立場になった」。

 ▼一口に首相といってもそれぞれタイプは違う。以前、阪神大震災と東日本大震災の両方で対応に当たった官僚から、時の首相について聞いたエピソードである。「村山富市さんは『困ったら私に言え。責任はとる』と任せてくれた。一方、菅直人さんは『私に話を持ってくるな』と言いつつ、何かあったらお前の責任だという態度だった」。

 ▼新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、全国の小中高校などを3月2日から休校とするよう要請した安倍晋三首相は、どんなタイプといえるだろうか。巷(ちまた)ではこの決断に対し、賛否両論が飛び交っている。

 ▼くだんの菅氏はツイッターで息巻いていた。「安倍総理は対応の遅さを批判されて、それを気にして急遽(きゅうきょ)準備もなく対策を発表しているように見えます。リーダとして最悪です」。当然、あなたがそれを言うのかという反応が相次いでいる。

 ▼「皆で議論して決めれば、『総理の顔が見えない』といい、総理が決めれば、『独裁者だ』といい、この国はどうなっているの…」。織田邦男元空将が、フェイスブックに記したテレビ番組への感想である。政府高官は「どちらにしても批判は出る」と達観している。

 ▼中世フィレンツェの政治思想家、マキャベリは言う。「大衆はつねに、外見だけを見て、また出来事の結果によって、判断してしまう」。安倍首相は、政治は結果がすべてだと誰より理解しているはずである。

 https://special.sankei.com/f/sankeisyo/article/20200229/0001.html
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