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2020年02月11日20:44

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ケント・ギルバート著『日本人は「国際感覚」なんてゴミ箱へ捨てろ!』読書感想

なかなか刺激的なタイトルなんで、
手に取りにくい向きの方もいると思うけど、
とりあえず多くの日本人に読んでいただきたい。
そんな内容でしたね。

まあ、リベラル左派系の人は、
ケント・ギルバート氏の著書ってだけで、
内容の吟味もせず、
とりあえず批判するんでしょうけどw

日本を褒めたり貶したりと
割とジェットコースターな内容だけど、
40年日本で過ごした米国人ならではの
気付きが満載です。

日本ってどんな国?
日本はこれからどうしたらいいの?
という彼なりのアドバイスが
書かれているわけですが、
全部を真に受ける必要もないし、
全部を否定するほど的外れでもない
といういい線をついてるので、
参考になる内容として、面白いです。

2001年9月11日にアメリカ合衆国内で
同時多発的に発生した、
航空機等を用いた4つのテロ事件
特に、世界貿易センタービルのツインタワーに
航空機が突入する動画は、
ものすごい衝撃的だったけど、
だから、米国はテロリストに狙われてる国。
という強い印象が残ったわけだけど、
これ、テロが成功して画像が残ったから、
そう思い込みがちなんだよね。

この本を読まなければ、
これから先も僕は気が付くことは
無かったかもしれないテロ未遂事件が、
この本には紹介されている。
ターゲットは日本人も含まれる事件だ。

「ボジンカ計画」と呼ばれている。

1995年1月に計画されたこのテロ計画は、
米国に向かう飛行機を狙ったという意味では、
米国がターゲットだと言えるが、
そのターゲットとされた旅客機11機は、
成田経由で米国に向かう飛行機だった。
実現していれば、数千人の被害者が
出たかもしれないテロ計画で、
成田経由であるから当然、
日本人乗客も相当数巻き込まれた
かもしれない計画だった。

犠牲者の半分は日本人だったとされている。

実行される前にフィリピンで、
テロリストがミスで爆発事故を起こしてしまい、
計画が発覚。
実行に移される前に、未然に防ぐことが出来た。

ただし、前日譚がある。
ボジンカ計画の前年、1994年に発生した
フィリピン航空434便爆破事件だ。

この事件では旅客機に隠された爆弾は、爆発した。
機体か損傷したものの墜落を免れたが、
一人の犠牲者が出た。
爆弾の真上に、知らずに座っていたその犠牲者は、
日本人だった。

2013年アルジェリア人質事件では
アルカイダの武装精力が、
日輝の日本人従業員10名を殺している。

日本人はテロに狙われない。
とか思っている人がいるとしたら、
それは大きな間違いだと、
認識した方がいいということだろう。

直近だは2016年にダッカで、
ジャイカの日本人7人が殺されている。

後藤さんや湯川さんだけが
テロの犠牲者だったわけではないし、
これからも、犠牲者は出るかもしれない。

後藤さんや湯川さんに関しては、
面白い説を偶然見つけた。

ふるやの森というブログの中にあった記事だ。

「1月末まで湯川・後藤と同じ施設にいて食事を運んでいた」とするシリア人男性の証言は、ISISが投稿した映像がフェイクであるとする多くの専門家の証言を立証すると共に、「イスラム国人質事件」が、日本・イスラエル・アメリカ政府が共謀した戦争を引き起こすための自作自演の茶番劇であり、湯川・後藤は茶番劇で「人質役」を務める役者として政府に派遣された工作員であったという推測の正しさをますます明らかにする証明である。

なかなかに面白い分析である。
映画の見過ぎなのか、
オカルト雑誌のムーも信じるタイプの人なのか?w

このブログ主にぜひ聞きたい。
中国や韓国や北朝鮮は、
陰謀しない綺麗な国だと思っているのか?

ギルバート氏のこの本では、
意図的にマナー破りをする人が出て来たら、日本社会はどう対応するのか。良心の存在、つまり性善説を前提に組みたてられた日本社会は、悪意ある人に対応する準備ができていない。

と指摘している。

諸外国が、各国の思いや都合で
行動し、要求してくる様々な無理難題に、
日本人はどう対応したらいいのかわからない。

その結果の答えが、
上のブログ主のような考えに
行きついてしまうのではないか?

中国や韓国や北朝鮮の無理難題には、
できるだけ穏便にを強調しながら、
欧米の無理難題には、脊椎反射で抵抗しようとする。


でも、スイスが永世中立国だと知れば、
実はゴリゴリの軍事大国なのに、
そのことは知りもせず、
中立を守るなんて素晴らしい、平和だ。
と賛美し、
北欧は福祉天国だと聞けば、
実は高額な税金地獄でもあるのだが、
そのことには触れず、
なぜ日本で福祉が充実しないのだと文句を言う。

さらにやたらと国連を
ありがたがるか崇高な存在だと
錯覚する人がいるが、
日本から高額の拠出金を受けながら、
金だけ受け取って、敵国条項から削除せず、
片務的要求に翻弄され続けているのが現状だ。

日本には日本のやり方がある。

国際感覚という幻想を信じたいなら、
なぜ、国際的に国連でさへ認めている、
集団的自衛権やテロ防止罪やスパイ防止法を、
嫌悪するのか?

自分の中のダブルスタンダードに
なぜ気が付かないのか?

この本を読んで見ることをお勧めします。
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