昔の検疫は40日間の留置き

中国の武漢から帰国した人たちが千葉の勝浦のホテル三日月に足止めされている（二名は拒否して帰っちゃったらしいけど、そういうやつは搭乗させなくて良かったんじゃないのかと思った）隔離（？）期間は多分2週間位だろう。
ところで、旅行業関係のネタでよく使われる話…
英語で検疫の事を「quarantine」という。帰国のときに通過するゲートは税関(Custom)、入国検査(Immigration)、検疫(Quarantine)で頭文字をとってCIQと呼ぶ。この検疫を示すQuarantineの元はイタリア語で「40日間」を意味している。昔、船で外国から帰ってくると沖に留めて40日間様子を見て何もなければ上陸させたという故事にちなんでいるそうだ。
今回、中国から帰国して勝浦のホテルの缶詰にして様子を見るというのは、昔のQuarantineの再来のようだ。新しい病気には特効薬がない、誰かが罹患して犠牲になって初めて病気の存在に気がついて対応するワクチンが開発される。それまでは、基本的には対症療法だ。コンピュータウイルスもそうだけど、貴重な犠牲の上に多くに人々の平穏が保たれているわけだね。