明晩は昨年に引き続き尾高忠明さんの指揮でエルガー。
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そこで今夜は
エドワード・エルガー(1857〜1934)作曲
愛の挨拶ホ長調Ｏｐ．12
Ｖｎ：神尾真由子
Ｐｆ：ミロスラフ・クルティシェフ
お二人の生演奏は先々月聴く機会があった。本曲は演奏機会がとても多いがお二人の生演奏
では、まだ聴いた事がない。Andantinoで、近年の演奏はアップテンポだが、本盤は思い切り
情感的にスロー。これを選んだ１つ目の理由は去年の演奏会のソリストが神尾さんであった事。
ブルッフの１番であった。２つ目は本曲、ホ長調で書かれているが、チェロ協奏曲はホ短調で、
本曲と同主調の関係にある。
エニグマ変奏曲からニムロッド
指揮：ユーディ・メニューイン
管弦楽：ロイヤルフィルハ−モニー管弦楽団
エルガーの故郷イギリスのオーケストラでエルガーを聴くのも良かろう、と"VIOLIN CLASSICS"
という６枚組を引っ張り出した。静かな出だしが次第に大ボリュームに。
交響曲第１番変イ長調Ｏｐ．55
指揮：尾高忠明
管弦楽：大阪フィルハーモニー交響楽団
コンサートマスター：崔文洙
尾高さんは本曲を何百回と振られ、ＣＤもＮ響、札響と既に３枚出されたのに、あえて去年、
現在音楽監督を務める大フィルと新譜をリリースされた。正直、本盤には驚いた。実は私が
会場で演奏を聴いていたコンサートのライヴ収録だったのである。
本曲は大フィルの第524回定期演奏会と東京定期演奏会で演奏された。第524回定期は１月
17日と18日に行われたが初日は阪神・淡路大震災祈念コンサートと重なり２日目に行った。
プログラムを開けて演奏時間50分に、ぎょっとなったが実際、その日その時かなり入れ込んで
聴いていたのを思い出す。最後に冒頭の主題が循環して終わるのだが、もう終わるのか、と
思った。この冒頭のAndante nobilmente e sempliceで奏される主題が幾度も出て来る。
このnobilmenteは本曲の大きな要素だと思うし、英国紳士の交響曲だとも思うが、主部に
入ってニ短調に転調、最初の主題は尖っていて不協和音も現れる。この辺りは案外、粗野。
この激しさとか粗野の要素を冒頭の主題が打ち消すように何回も出て来る。
明日のスティーヴン・イッサーリスさんとは何度も共演しているらしいので楽しみ。
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