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2020年01月13日12:22

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掃除

 うちのマンションは2001年に入ってるんで19年目、15年目くらいで大規模修繕が入ってる。
 寒冷地である札幌の生存必需品、暖房を一手に担うボイラーは、一〇年くらい前の正月に突然不調を起こした。一月二日に連絡したら、三日に業者が来てくれてちゃあんと直してくれた。原因は熱媒液つまりベランダで灯油を炊いた熱を室内に送るための液体が長年の間に蒸発したか洩れたかして減っていたというもの。すぐに対応してくれたんで、なおして貰ってから言いなりに点検整備をお願いしている。
 冬になると故障依頼が多くなるんで、整備点検は夏のうちに。点検整備は年一回。おかげでそろそろ交換寿命なんだが、今のところは必要な部品がまだ在庫があるそうなのでそれで延命中。暖房用のボイラーはだいたい15年前後で寿命、新品に交換するのが通例なので、うちもいずれ数十万円の出費での交換が必要になるはず。
 暖房用ボイラーは、暖房と給湯担当。料理はIHで行っているため、うちのマンションにはガスは来ていない。
 で、今年の冬。なんか、居間のファンヒーターの効きが悪いような気がしてた。
 外気温は平年並み、そりゃー寒いが、いつもの年に比べて特別冷えてるわけじゃない。設定温度を上げてみたがあんまり効果は体感できず、ファンの出力を上げようにも「自動」「ソフト」の二つしか設定出来ない。
 その日は午後からBS映画劇場で地獄の黙示録が放送されるという。まだブラウン管時代にテレビで見た覚えはあるが、はたして高精度大画面テレビで見たら少しは違って見えるかしら。とか思って居間で構えて見はじめて、ふと今日も稼働中の居間のファンヒーターを見てみる。
 ファンヒーターには取り外し式のフィルターがあってときどき外して埃を除去するくらいのことはしている。しかし、中に熱媒液を通す熱交換機があってファンで風を通すというその構造からして、中にえーと一九年分くらいの埃が溜まってるのはまず間違いない。
 んじゃ、この下にあるプラスねじ二つ外して、カバー取ったら、中の埃取れるかしら。
 プラスねじはドライバーで簡単に外れた。はめられているカバーはごちゃごちゃやっていると途中までは外れるが、噛み込みがもうひとつあるのか、本体から外すことは出来ない。
 外すことは出来ないが、斜めに開いて掃除機突っ込むくらいの余裕は出来た。あり合わせの箱でカバーを斜めに立てかけてそれ以上倒れて余分な損傷を与えないようにして中を覗いてみると、おお、灰色の埃がぬいぐるみの綿みたいにぎっちり詰ってる。
 コードレス掃除機でなんとかなるかと思ったが、銅パイプが細いフィンの中を九十九折れに行き交っている熱交換機に溜まってる埃はそれでなんとかなるような量ではなかった。しかたないから電気掃除機引っ張り出してきて、掃除機が届く範囲の埃を吸う。
 本棚の裏数竿分くらいの埃を除去する。そりゃ一九年分だからなあ。
 埃を除去しただけで、カバーを戻し、ネジで止める。
 気のせいか、ストーブから出てくる熱風は強くなった、ような気がする。音も静かになった、かな。
 部屋の温度計をみると、今までよりあきらかに室温が上がるようになった。なにより、今まで高めの温度を設定していてもそこまで温度が上がらなかったのが、簡単に設定温度に上がるようになった。
 やっぱり、相当な熱エネルギーの無駄をしていたんだろうなあ。

 え?地獄の黙示録?あーいや、今見直してもよくわかりませんが、でも前にみたときよりいろんな映画見てる分「そういう意味かなー」って解釈は出来るようになってる。
 冒頭いきなりヘリが斜めの縦隊組んでワルキューレの騎行流して一方的に浜辺の村を蹂躙するような印象しか残ってなかったけど、でも今みるとそーでもないのね。そこに到るまでに何シーンかあって、ハリソン・フォードに似てる俳優がいるなあと思ったら本人だったとか、襲われる村にはベトコンの対空機銃座があって見てる範囲でも二機大破してるなあとか。
 邦題は地獄の黙示録だが、原題はアポカリプスなう、つまり現代の黙示録な意味になる。冒頭はフィリピン空軍全面協力な派手なヘリ空爆シーン、のちに川を遡ってさまざまな前線の状況を見て回るとなると、これは黙示録ってより地獄を巡る神曲みたいな作りなんじゃね?
 あいかわらずよくわかんなかったけど、でも前ほど退屈しなかったのは、決してストーブの掃除しながら見てたからじゃないと思うなあ。
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