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2020年01月09日12:53

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强巴林(チャンバリン)と倶利伽羅不動寺

 昨日の続きです。

 倶利伽羅不動寺のチャンバリン(强巴林)というお寺に行ってきました。尾張四観音巡りで最後に訪れた龍泉寺観音の近くにあります。名二環を松河戸ICで降りて県道15号線に入ったら「→强巴林(チャンバリン)2km」という看板が目に入りました。大きな看板で「日本で唯一のチベット寺院」というメッセージも目に入りました。
 外観からして目を引きます。独特の建物で色とりどりの旗がすぐに目に入ります。彩色豊かな寺院で中の仏像や壁画も豊かな彩りで日本のモノクロトーンの寺院とはまったく雰囲気が違います。
 まずは入り口に四天王の像でしょうか,やはり日本の仁王像などとは違いキラキラ輝いています。ストレートな力強さがあります。
「拝観料200円」の番人として申し分なしです。
 中の壁画は原色を用いた総天然色,赤,緑,黄色とふんだんに使って描かれています。日本の寺院がモノクロで落ち着いた雰囲気を醸し出しているのと真反対で,活力を惜しみなく刺激しようとしているかのようです。
「このお釈迦さん,なんか艶めかしいよね」
 案内してくれた女性(尼僧)に振ってみたところ,
「きれいですよね」と,さり気なくかわされました。後期密教の生命力賛美の考え方がそのまま表れているのでしょうか。
「チベット仏教を信仰している人が日本にいるのですか?」
 日本人信者がいるのか,いるとすればどれぐらいの数いるのか,そういうことが聞きたかったのですが,
「観光で来る人は多いですよ。団体さんもよく来ます」
 これもなんだかはぐらかされた感じでした。信仰より観光。商売に力を入れているのだろうか,とそんなふうに穿って考えてしまいました。
「隣のお不動産も御朱印がもらえますよ」

 そう言われて隣の倶利伽羅不動寺に行きました。同じ宗教団体のようです。チベット仏教とお不動さん,どうしていっしょになるのかなあ。やや理解できない思いをいだきながら行きました。
 行ってみてさらにびっくり。本堂の横に鳥居があって狐が出迎えてくれました。お稲荷さんです。チベット仏教と不動尊,それにお稲荷さん,なんでもあり?
 滝行をやるというので許可をもらって見学しました。
 しかし,これもなんだかなあという思いが募るばかりでした。裏庭の一部スペースに滝がこしらえてありました。ミニチュアセットのようなお手頃感があり,もし風呂がついていればひところ流行ったジャングル風呂と間違えそうです。
 しめ縄に擬した縄が張ってあり結界を作っているようです。「滝に向かって二礼二拍手一礼してください」と住職さんが言います。もうこれはお寺ではなくて完全に神社です。倶利伽羅不動寺はお寺じゃなかったのか。
 ところがどっこい,次の瞬間住職の般若心経読経が始まりました。やっぱり不動寺はお寺だったのか。しかし,しめ縄に向かって般若心経,なんかおかしくないか?
 とは言っても初めて滝行なるものを見学しました。怪しい部分は多々ありましたが,面白い経験でした。

 チベット仏教にお不動さん,加えて日本神道となんでもござれの宗教施設でした。

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