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2020年01月04日21:28

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クリスマスの休みを利用して、ついにやれたこと

 子どもたちの学校休暇に合わせて、まるまるお休みが取れることは少ない。でも今回は、年末年始ということで、一週間休んでいる。
 この間に、ずっとやりたいと思っていてやれなかったことを少しやれた。すべてではないけど、一部でもやれたというだけで快挙だ。

 まず一つは、プランターに春に咲く球根ものの花を植えたこと。
 それだけか、と思えなくもないけど、仕事と子育てに追われていると、案外こういう絶対必要ではないけど、ちょっとうれしいことがやれない。しかも、引っ越して以来、あびがお花を植えたがっていたのに、かれこれ数ヶ月、そのまま放置していた。

 今のアパートは、ガニー市の中央郵便局前の殺風景な駐車場広場に面している。
 ガニー市というのは、もともとは町でもなんでもなくて、今の行政地区割りで一個の市として命名されているけど、町の歴史的中心などというものは存在しない。鉄道が通って、その駅周辺になんとなく住宅や小さな商店が集まった、というだけのものだ。その前はおそらく農地や何もない土地で、近辺の集落と集落をつなぐ古い道上に、線上につらなった村とも呼べないような集落だったと思われる。それは、引っ越してきてすぐのころ、近所に住んでいた老夫婦のお宅で、ガニーの歴史的資料、古地図や写真をまとめた本を見せてもらったことがあって、そのときの印象。
 今住んでいるアパートのある建物は、地上3階建ての小さな古い建物だ。Y字に分かれた古い道の、二股の根元に広場を見下ろす形で立っている。今は駐車場広場だけど、もともとはこの三叉路の軸線上に立っているから、Yの下の線に当たる道から引きを取って見られる位置に立っている。その時代にそれを意識して建てられたこの小さな建物は、道路の軸に対してシンメトリーにファサードが作られている。かわいらしいZINCの帽子のような屋根をかぶって、真正面を向いている様子は、その時代の小さなランドマークだったに違いない。
 うちはその2階、広場から見ると、真正面の真ん中の窓のところだ。引っ越してすぐに、「ここに花を飾りたい!」欲求が起こった。赤いゼラニウムでもいいし、もっと現代的な花でもいいけど、ここには絶対に花が飾られるべきである。
 が、引っ越したのは夏の最初、その後の日本への帰国や、引越しの片付けにおわれているうちに、夏が終わってしまった。イル・ド・フランスの秋は足が速く、日照時間がすぐに短くなる。花の季節は終わりだった。

 だから秋から冬の初めのうちに、絶対に春用の球根を植えると決心していた。それでもトゥーサンの休みは過ぎてしまい、もうぎりぎりだけど、ついに先週、子どもたちと園芸店に行き、ちょうどよいサイズのプランターと、あびの選んだ春の花の球根を4袋、買って来た。
 あびが選んだのは、紫・薄青・白のムスカリ。数が足りなそうだったから、オレンジがかった黄色の花ずいがかわいい紫や白のクロッカスの球根も、私が付け足した。
 買った次の日に、あびと二人で居間にシートを広げて園芸作業をした。「球根と球根の間は、5cm開けて。」とあびが包装に書いてある説明書どおりに植えていく。
 土を入れて、それを窓の手すりに気をつけて引っ掛けて、それから水をたっぷりやった。広場に面した居間の窓と、東側のあびの部屋の窓に。
 春が楽しみだ。

 そしてその春の花が終わったら、ゼラニウムを植えよう。
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