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2019年12月21日23:26

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世田谷文学館の小松左京展

 令和元年12月18日(水)。
 今日の丸美先生は、お休みである。
 いつもの、基督(キリスト)教布教の人が来る。
 日本沈没 予告篇 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=BRpZnIUFVjo
 昼近くになり、東京・世田谷文学館で開催されている、
 小松左京展 - 世田谷文学館
 https://www.setabun.or.jp/sp/exhibition/sp_detail.php?id=sp00117
 「「SFとは文学の中の文学である。そして、SFとは希望である」(小松左京『SF魂』)」
 に出掛ける。
 過去に行った展示は、平成12年の、
 北杜夫展 - 世田谷文学館
 https://www.setabun.or.jp/sp/exhibition/sp_detail.php?id=sp00029
 をはじめ、こちら。
 宮脇俊三展 平成20年9月6日(土)
 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=927142329&owner_id=8325272
 星新一展  平成22年4月29日(祝・木)
 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1499477920&owner_id=8325272
 星新一展  平成22年6月18日(金)
 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1536813881&owner_id=8325272
 日本SF展 平成26年9月6日(土)
 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1932214263&owner_id=8325272
 あと、昨年、平成30年開催の、
 筒井康隆展 - 世田谷文学館
 https://www.setabun.or.jp/sp/exhibition/sp_detail.php?id=sp00112
「エンターテインメントと純文学の垣根を自由に越境、常に読者を驚かせ、魅了し続ける作家・筒井康隆。既存の文学・概念をぶち壊し」
 もあったのだが、運転免許証の書き換えの視力検査に手こずって、休日を潰してしまい、行けなかった。
 小田急電鉄・小田原線、豪徳寺駅下車。
 隣接する、東京急行電鉄・世田谷線(路面電車)、山下駅に乗り換える。
 と、しようとしたが、歩く。
 フェイスブックの、路面電車のグループで掲載する写真を写すためである。
 とはいえ、世田谷線は路面電車型の小柄な電車ではあるが、路面を走る区間はない。
 沿線を歩く。
 複線なので、すぐに電車が来て、慌ただしい。
 人気の、招き猫電車の写真も写した。
 写していると、比較的寒くない日とはいえ、やはり気温が低いので、携帯端末が勝手に作動して、画像が望遠になっていた。
 この携帯端末に買い換えて以来、望遠の使い方が分からなかったが、こういう仕組みだったのか。
 かつての携帯端末には紙の取り扱い説明書が付いていたが、近頃は付いておらず、ネットに接続して下さいという事になっている。
 接続の仕方が分からない人は、どうすればいいのか。
 とにかく、動画にしようとしたら、すぐ目の前の電車を望遠で写しているので、車両の一部しか見えず、最初は何が起きたか分からなかった。
 でも、電車は右への曲線を描きながら遠ざかって行くので、だんだんと画面の中で小さくなる。
 手前の踏み切りが開き、遥か先の電車の前を、歩行者が遮る。
 迫力ある動画が写せた。
 京王帝都電鉄・京王本線、下高井戸駅から電車に乗る。
 芦花公園駅下車。
 世田谷文学館は、駅南口近くである。
 文学館玄関前で、ぼーっと立っている人がいたが、同業者なので、気にしないでよろしい。
 女性係員に800円を支払い、入場。
 写真撮影は全くの禁止といわけではなく、入り口看板、書斎、猫の部屋の3、箇所が可との事であった。
 インターネット日記の時代、賢明な運営方針である。
 最初が生い立ちで、そして、作家としての駆け出し時代。
 お金がない時代で、借金の証文の展示がある。
 宮脇俊三展の時は、最長片道切符の展示があったし、証券系は、世田谷文学館の目玉の一つなのか。
 ラジオを質に入れてしまい、後に本になる、
 日本アパッチ族 (ハルキ文庫) | 小松 左京 |本 | 通販 | Amazon
 https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%A2%E3%83%91%E3%83%83%E3%83%81%E6%97%8F-%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%82%AD%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%B0%8F%E6%9D%BE-%E5%B7%A6%E4%BA%AC/dp/4758436908
 を、奥様のためだけに書いたのが、この時代。
 ファンの間で有名な話だが、この展示では、実はラジオの修理だったと新事実があった。
 つい先日、亡くなった、眉村卓先生も、時代は晩年だけど、奥様のためだけに、
 妻に捧げた1778話 (新潮新書) | 眉村 卓 |本 | 通販 | Amazon
 https://www.amazon.co.jp/%E5%A6%BB%E3%81%AB%E6%8D%A7%E3%81%92%E3%81%9F1778%E8%A9%B1-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E7%9C%89%E6%9D%91-%E5%8D%93/dp/41061s0069X
 を、毎日、書き続けた。
 SFファンの集いで授けられる文学賞、星雲賞の展示もある。
 楽器演奏が趣味で、愛用のバイオリンがあったが、これも初めて知った。
 日本沈没〈上〉 (光文社文庫) | 小松 左京 |本 | 通販 | Amazon
 https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B2%88%E6%B2%A1%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%89-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%B0%8F%E6%9D%BE-%E5%B7%A6%E4%BA%AC/dp/4334720439
 の展示。
 作品メモに生原稿は、文学展の定番。
 ここでは、さらに、壁一杯に日本列島が描かれ、中央構造線の地震など、地殻変動で沈む様子が解説される。
「ここって文学館だよね。科学技術博物館じゃないよね」
 である。
 作品中のニュースを新聞形式にまとめてもいた。
 映画のポスターもある。
 執筆に使われた電子計算機の展示については、以前にも書いた。
『その横には、執筆に使われたという、四則計算しかできないものの最先端だった、少年漫画週刊誌ぐらいの大きさと厚さの電気計算機があった。
 当時は恐ろしく高価だったが、たとえ四則計算だけとはいえ、電気計算機を駆使して書く小説という物が人の想像の外だった時代だった。
 小松左京「SF魂」(新潮新書)
 によると、税務署が所得税の経費に認めてくれなかったそうである。
「いいかげんな事を言わないで下さい。裏庭の柿の木の話を書くのに電気計算機なんか必要ないでしょう」
 たぶん、そんな時代だったのだ。
 現在は理解が進んだ一方、電気計算機の価格が低くなってしまった。』
 星新一先生、筒井康隆先生、眉村卓先生ほか、SF作家との交流。
 初めて見る、小松先生と星先生が並んでいる写真。
 小松先生は背が小さくて丸くて、星先生は背が高くて、スター・ウォーズのロボットみたいだった。
 R2-D2|スター・ウォーズ公式 - スター・ウォーズ|STAR WARS
 https://starwars.disney.co.jp/character/r2-d2.html
 「R2-D2は臨機応変で才知に富んだアストロメク・ドロイド。心配性のプロトコル・ドロイドのC-3POと友情を育んで長い。」
 畳部屋があり、ここが写真撮影可の書斎かと思ったら、小松先生が歴代の飼い猫と戯れている写真が並んでいた。
 小松先生が猫好きなのは、初めて知った。
「ここが猫の部屋か。ならば書斎は」
 と戻ると。
 さっきの、日本沈没の所の真ん中にあった。
 木製の机で、空豆型をしていた。
 椅子の方は比較的新しいので、元々の椅子は小松先生の体重に耐え切れず、買い直したのだろう。
 机の裏側は百科事典が入る本棚になっていた。
 でも、この机が撮影可だと、後ろの展示も同時に写ってしまうのだが。
 おそらく企画会議の時、小松左京事務所側では、
「全部、撮影可で構いませんよ」
 と言ったのだろう。
 資料はどんどん公開して、後進に新作、続編を書いて貰いたいからだ。 
 とはいえ、文学館側では、
「ほかの文学展との兼ね合いもありますから、制限はしましょう」
 そこで、会場の真ん中に撮影可の机を置き、回りの展示は本来ならば撮影禁止だけど、同時に写ってしまう分については構わないと、こういう形になったのではないか。
 真実は知らん。
 でも、好意はお受けして、写真は写させて貰いましたよ。
 その代わり、新作、続編を書く義務も抱え込んだ。
 文学館を後にする。
 常設展で横溝正史先生が取り上げられていて、面白かったらしいが、見るのを忘れた。
 以前書いた、別の所の小松左京展の話は、こちら。
 小松左京『日本沈没』展記念講演会 平成25年9月14日(土)
 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1912418994&owner_id=8325272
 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1912419459&owner_id=8325272
 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1912419755&owner_id=8325272
 駅に戻ると、以前食べたラーメン店は、なくなっていた。
 北口にラーメン店があったが、営業時間前。
 ここで、駅近くにある、第136回(平成18年下)芥川賞受賞作、
 ひとり日和 :青山 七恵|河出書房新社
 http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309018089/
 楽天ブックス|著者インタビュー 青山七恵さん『ひとり日和』
 http://books.rakuten.co.jp/event/book/interview/aoyama_n/
 の主人公が住んでいた家を見に行く。
 以前、この作品については、このように書いた。
『京王本線、笹塚駅、ホーム売店でアルバイトをしている主人公と、アルバイト駅員との、恋愛非喜劇。
 物語途中、新しくアルバイト女性駅員が現れ、その場で勝負がついてしまい、三角形さえ形成させて貰えず、哀しい。
 勝負がついているから3人でスケートに行ったり、だいたい、主人公はスケートができないのに、いやはや、もう。
 文字で書かれた、
「ちびまる子ちゃん」第1巻・さくらももこ(集英社) - music.jpニュース
 みたい。』
 小説中の家は、新宿行きホームの尻尾のそばにある設定になっているが、この辺り、畑の畦道が進化した道ばかりで、直接行けない。
 線路と平行する都道から櫛の歯に入り込むが、豪農の屋敷だったり、月極め駐車場だったり、住宅だったり、その度に都道に戻る。
 主人公が住んでいた家辺りは、マンションになっていた。
 マンションに接する住宅を見て、主人公が住んでいた家は、こんな感じだった、という事にする。
 マンションの向こうに踏み切りがあり、駅の南口の方に向かうが、こちらも畑の畦道が進化した道で迷う。
 お寺がある。
 神社がある。
 駅を時計と反対回りするかたちで、駅南口に戻る。
 また北口に行き、さっきのラーメン店を見るが、まだ、営業時間前。
 駅に戻ろうとすると、後ろの男の人、2人組が同業者らしく、小松左京論を語っていた。
 文学館を出た後、駅北口の喫茶店ででも、語っていたのだろう。
 芦花公園駅から、京王帝都電鉄・京王本線、井の頭線を乗り継いで、下北沢駅に。
 噂には聞いていたが、駅が新しくなっていた。
 キッチン南海 下北沢店 (キッチンナンカイ) - 下北沢/洋食 [食べログ]
 https://s.tabelog.com/tokyo/A1318/A131802/13007064/
 で、かつカレーを食べる。
 棚の上に、S&Bカレーの大きな缶が置いてあった。
 ラジオ韓国(インターネット・ラジオ)・受信記録(21:35〜22:35)。玄界灘(聴取者満足度調査。歩き煙草、ほか)。SINPO=(インターネット・ラジオ)。
   * * *
 「2001年宇宙の旅」のクラーク先生に、爆発する太陽から恒星間飛行で脱出する人類を描いた「太陽系最後の日」という作品があります。
 それを読んだ小松左京先生が、日本列島と日本人に『スケールを小さくして』書いた作品が、「日本沈没」。
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