今日はセブンイレブンへ赴きコンサートのチケットを買いました。その動機の一つがＣＤを持って
いるピアニストが出演する事ですが
モーリス・ラヴェル(1875〜1937)作曲
ピアノ協奏曲ト長調
指揮：飯森範親
Ｐｆ：酒井有彩
管弦楽：日本センチュリー交響楽団
ソナチネ
水の戯れ
先々月、大フィル定期演奏会の予習でも使ったが、ピアノ協奏曲は弾けた楽想。第一印象
としては、いきなりパチーンという音から始まるものだから半年前に初めて生演奏を聴いた時は
驚いた。ラヴェルは、あまり聴かないから。しかし、どうした事か本盤収録曲は何れも何らかの
形で生演奏に触れている曲である。引き続いての第２楽章はホ長調で、主調の平行調の
同主調で遠縁に当たる。ピアノソロから始まるが、Adagioなのでスローになる。三拍子。
楽想が変わって繊細な感。再現部ではコール＝アングレが出て来てピアニストが伴奏。
酒井さんの伴奏はキラキラした感。終楽章は弾けた楽想がPrestoとして戻ってくる。演奏者に
とっては相当難解ではないか。私は本曲にジャズの影響を感じる。亡くなった小曽根実さんが
テンションコードというお話しをされたのだが、要するに意図的に一つ音を加えて不協和音を
作り出し、楽曲に緊張感を与えるのである。これが本曲に見られる。
ソナチネはピアノソナタと言うべき様式を持っているが、嬰へ短調という個性的な調で
書かれている。３楽章から成るが、何れの楽章にも＃ファ〜＃ドという動機が現れる。
この曲を通して、この２つの音が鍵となっている。第２楽章を生演奏で聴いた事があるが、
この楽章は属調の平行調変ニ長調のメヌエット。一見すると明るいが、相変わらず和音が
変形されておりラヴェルのへそ曲がりな性格が伺える。それでいて繊細。終楽章は冒頭から
＃ファ〜＃ドが暴れて、どうなるかと思えば嬰へ長調で輝かしく終わる。
水の戯れも４回、生演奏を聴いている。最初は水が湧き出すように、しかしながら最後は
暴れ川のようにドラマチック。最初は確かにリストのエステ荘の噴水かもしれないが、こちらは
より自然の川を私は感じる。
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