楽器の編成は前半が小編成、後半が大編成。プログラム冒頭のセレナードは奏者13名での
演奏。「フェスティバルホールでは珍しい」(福山さん)大き目の室内楽という印象。私は昨夜も
含めて室内管弦楽に慣れているから、小編成でもそれ自体に驚きはないが今回は、本来は
全て管楽奏者という編成の為に書かれたＲ・シュトラウス18歳の作品。但し、コントラファゴット
のパートを今回はコントラバスで演奏。木管楽器が中心でＦｌ：２、Ｏｂ：２、Ｃｌ：２、Ｈｒ：４、Ｆｇ：２
コントラファゴット：１という編成。演奏時間も７分と短いが佳品。変ホ長調Ｅｓ−ｄｕｒはホルンに
有利な調。アンダンテの単一楽章。途中で変ロ長調が出て来る。これはクラリネットに有利な調。
Ｒ・シュトラウスの出世作となったと云うが、それが理解できる。これは18歳の作品とは思えぬ。
素晴らしい演奏で指揮者の尾高さん共々、拍手に呼び戻された。(つづく)
ログインしてコメントを確認・投稿する