スター・トゥインクルプリキュアの映画を見た

　姉に誘われて見てきた。姉は初日に見ているらしく、残念ながら私は「ふたりはプリキュア」の段階で主題歌を聴いて脱落したタイプの人なので……数年前に「スマイルプリキュア」の映画を見たっきりなのだが……（これも姉にチケットをもらったので）

「とりあえず二人宇宙人ってことだけ知っとけばまぁあとは普通にわかるはず」

とのこと。宇宙人……？

　姉は初日からガラガラだったと自虐的であったが、うちの近所は日曜だったのもあってか半分くらいは席が埋まっていた。子供たちの集中力のまぁ無い事……。だけどちゃんとプリキュアを応援しなければいけないシーンでは「プリキュアがんばれー！」とライト振るんだから、あれでも見てはいるんだな〜とちょっと感心するのであった。

　お話は赤と緑メインでさらに緑がめちゃくちゃメイン。青緑か？　まぁララっていう。この人が宇宙人らしく、語尾にルンがつくという妙なキャラで、結構シリアスな出会いと別れをやるのに、「〜〜〜だルン」って言うもんだから、なんだかイマイチ締まらないというか変に引っかかる気がするのは、きっと私が汚い大人になってしまったからなのだろう。
　黄色や紫、猫耳が特に好きだという方々の中にはご不満のある方もいるかもしれないが、70分しかないという時間の制約（子供の集中力の問題）の中で、今回の主題をちゃんと描写し伝えるためには仕方のない事だと思う。特に黄色と紫はどうやら先輩らしいので、先輩は修学旅行で居ないという設定は、ユーマの高速移動能力が発覚するためにもよく出来てる。また、二人に気付いて修学旅行中なのに協力してくれたり、二人がいくために雑魚の相手をしてくれるなど、ちゃんと先輩してて良かった。猫耳はまぁ泥棒らしいから、ずっと警察に追いかけられてるのも仕方ないのかな……ってか泥棒がプリキュアでいいんですか？　っていうことのほうが今となっては引っかかるような気がしないでもない。猫耳が追いかけられてロケットで逃げているので、ユーマの正体についての発覚が遅れるっていうのも良く出来てるよ。
　ユーマの音声がテルミンみたいだと思ってたら、本当にテルミン買ってあったらしい。やった！　当たった！　でも実際はテルミンっぽい音にしただけでテルミンそのものの音ではないとかなんとか……？　っていうか、それよりもフワフワいってるユニコーンっぽいマスコットキャラの声の超音波加減がものすごくて、そっちのほうが驚いた。結構耳をつんざくんだよなぁ……。人間ってスゲーわ。
　ユーマとララが触覚のようなものを合わせて新しいペンが出てくる。この時、観客の女の子が「新しいペンだ……！」って言ってた。姉に「あれって本編で出てくるの？」って聞いたら、「出てこないんじゃない？」とそっけない返事。そんなぁ〜出たら映画見た人は絶対感動するやつじゃ〜ん。1回でもいいから出してあげてくださいよぉ〜。

　謎というかいまいち納得出来なかった部分としては、「なぜユーマはあの歌にあそこまで執着したのか」ということだ。何かマジで宇宙の真理的なものとつながってる歌か何かなのか？　と思ったのだが、取り立てて説明も無かったので、本当にたまたま店頭のオルゴールで聞こえて気に入った曲が、たまたま「ながれぼしのうた」だったというだけのようで。まぁそこはそれだけでいいのか。

　他に何か不満に思ったような事は特に無く。起承転結よく出来てると思うわ。バトルシーンのララの顔がなんかちょっと違う気もしたが。姉的にはせっかくデザインした12星座のドレスの出番がちょびっとすぎるのがご不満だったようだが。舞台が宇宙だと敵とか出しやすそうだよね。

　あ、それと……プリキュアって宇宙空間平気なんだ……って思いました。割と普通に空飛んでたし……。

　ラーメンズの片桐さん、なんとかわかりました。影のやつね。違和感なくちゃんとやってたね。いやそりゃそうなんだけどさ。