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2019年09月30日21:46

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64・・・

 64(ロクヨン)は、横山秀夫さんの2012年10月に出版された小説です。
 短い期間だった、昭和64年に起こった少女誘拐殺人事件を描いています。
 もちろんフィクションですが、
 横山さんの小説は、「半落ち」とか「クライマーズハイ」などの傑作がありますが、
 それと並ぶ作品だと思っています。
 この本の感想などを2015年2月8日の日記にも書きました。
 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1938558948&owner_id=1417947

 その後、NHKで、ピエール瀧さんを主人公にして、テレビドラマ化されています。
 僕は、滅多にテレビドラマを見ませんが、これは観ました。
 原作に忠実な良いドラマで、記者会見の場面などは、
 テレビドラマとは思えないような多人数で、迫力のある映像だったと思います。

 更に、2016年に、瀬々敬久さんが監督して、前後編2本の映画として公開されました。
 前編が5月7日、後編が6月11日だったとの事で、主演は佐藤浩市さんでした。
 ご覧になった方も多いのではないかと思います。
 僕も映画館に観に行こうかとも思ったのですが、
 2回行かなくてはならないのが億劫な感じがし、
 その内テレビでやるだろうとの思いもあって行きませんでした。

 昨夜、CATVの日本映画専門チャンネルで、前後編を一挙放送しました。
 原作は、県警内部の警務部と刑事部の対立、県警と記者クラブとの対立、
 県警と警察庁の対立、新聞社の本社記者と地元記者の対立を描いていますが、
 その辺を忠実に描いていて、見応えがありました。
 しかし、後編の最後の部分は、原作に付け足した終わり方でした。
 原作は、64の事件の真犯人を起訴出来るのか微妙と感じたのかも知れませんし、
 横山さんの同意を得た上での改変なのでしょうが、どうだったかな?と思いました。

 映画やドラマなどを観る時に、ロケの行われた建物などが気になり、
 ここはどこだろうと思いながら観る事があります。
 東京国立博物館本館などはよく使われますね。
 昨夜、64を観ていて、後半部分の誘拐事件が起こった後の、
 記者会見などが行われた建物を観て、あれ?と思いました。
 そして、正面の階段を観て、すぐに栃木県の県庁舎だと分かりました。
 記者会見の場面は、県庁の講堂です。
 休館日に撮ったのでしょうが、かなり長い時間撮影していたと思います。
 佐藤浩市さんの後ろ側に、「県民センター」を示す矢印が写っていました。
 警察本部との設定ですから、別段おかしくはないので、そのままにしたのでしょう。
 誘拐された女の子が発見され、記者会見の会場を片付けるシーンもありました。
 あの講堂に備え付けのテーブルや椅子を使用したようで、見慣れたテーブルでした。
 途中から、他に興味が移ってしまいましたが、
 それでも良い映画だったとは思います。


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