趣味のオーディオコミュのテーマ「録音と再生」についてのコメントをメモ（記録）と致します。
柱書：
録音と再生
ＪＳＢさんの記述内容
2019年09月22日 15:52
オーディオファイルの間では再生について語ることは多くあっても、録音について語り合うことは少ないのではないでしょうか。語る場合でも、録音の良し悪しという少し曖昧な段階で留まることが多く、「良し悪しと録音方法との関係」について深入りすることは少ないように思います。
しかし、再生の前に録音があり、録音があっての再生であるのは間違いありません。原音に忠実などとよく言いますが、再生だけをいくら頑張っても限界は目に見えているのではないでしょうか？再生でMax出来ることは、いかに「（原音にではなく）録音に忠実」であるか、ということだと思います。
昔から、JazzはJBL、ClassicはTannoy、といった再生の得手不得手がしばしば取り沙汰されます。もしこれが事実だとすれば、それはある意味、どちらも録音に忠実ではないということではないでしょうか？
鑑賞側のわれわれには、与えられた録音を再生するしかありませんでした。もし上記の得手不得手があるとすれば、それぞれのシステムに色付けがあり、それを前提にして録音されているとしか思えません。それは、ある意味、録音側にとっては仕方のないことかもしれませんが、オーディオの進歩にとっては弊害になるようにも思います。
ディジタル時代になり、録音機材の性能は随分向上したように思いますが、録音手法がそれに追いついていない、というより機材の性能に頼り過ぎて安易な方向へと向かっているような気がします。ステレオ録音黎明期には、素晴らしい演奏を後世に残そうという強い意志を持って、録音手法を追求していたように思います。その頃の熱意や情熱が今あれば、録音の質が数段階アップするようにな気がするのですが、幻想でしょうか。
今、思うところを少し書きましたが、「録音と再生」についての皆さんのご意見をお聞かせください。
他方、ディジタル技術の発展により、個人的に音源を編集できるようになりました。録音サイドの編集作業に個人的に加わり、音源を自分流にカスタマイズ出来るわけです。ぼくがPCオーディオを選んだ理由はここにあり、今ではそれが大きな楽しみになっています。そしてしみじみ、録音を知ることは再生を知ることだと、思うようになりました。同じようなことをやっておられる方もいると思いますが、そういった音源編集についても情報交換できれば嬉しいです。
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コメント(53)
[33] モリオバッハ
2019年09月25日 10:45
>>[26] ＪＳＢさん
おはようございます。
ミクシィを１２年余り楽しんできて、本件テーマに関したものはありませんでした。
本件テーマの立ち上げに感謝致します。
ＪＳＢさん、私の拙いプロフィールをご参照戴きありがとうございました。
私は、昭和４５年（１９７０年）に就職した頃、クラシック音楽のＬＰレコード（日本盤）を、５枚／月程、浅草のヨーロー堂や宮田レコード店で購入していました。
２０世紀の３大巨匠と言われた、トスカニーニ、ワルター、フルトヴェングラーをはじめ、その周辺の指揮者、クレンペラー、クライバー、チェリビダッケ、ベーム達が、
�，い帖�
�△匹海如◆覆匹里茲Δ幣貊蝓砲如�
��どのような録音方法（マイクロフォンの配置、録音機）で、、
�っ�が（プロデューサー、録音技術者、ミキシング者、編集者）、録音を担当されたのかに、興味を持ちました。
ご存知のように、ＬＰレコードの表裏のジャケットや、中身の解説書等々に、� 銑い里海箸�掲載されていないので、キングレコードやコロンビアレコード、その他のレコード会社に行って、ヒアリングしても、企業秘密なので、開示できないと言われてしまいました。
なぜ、企業秘密なのか、突っ込んできいてみても、適切な応答がありませんでした。
いつ、どこで、誰かは、企業秘密じゃないはずです。
録音方法は、企業秘密でも納得がいきました。
１９５５年、当時、ステレオ録音がはじまり、デッカの著名なプロデューサーのジョン・カルショー達のプロジェクトが、「デッカ・ツリー録音」を立ち上げました。
英国の「デッカ・サウンド」とか、米国の「ウエスタン（エレクトリック）サウンド」とか、言われて、独特の音質・音色が漂っていましたから、録音方法は、企業秘密であっても可笑しくないと想いました。
１９８０年頃から、ＬＰレコードから、夢のレコードと言ったＣＤにかわりはじめました。
昭和３０年代、４０年代、「幻の演奏」、「幻の録音」と言われた、英国デッカのシルバーライン（ＳＸＬ２０００番代）、米国ＲＣＡのリビングステレオ（ＬＳＣ２０００番代）や米国マーキュリーのリビングプレゼンス（２０００番代）から、超優秀録音と銘打ったＬＰレコードが登場しました。
それらの録音のＣＤが発売された時に、やっと、中身の解説書に、� 銑い旅猝椶�開示され、凡そのことが判明できた次第です。
企業秘密は、関係者が詳細を把握しておらず、わからなっかたことで、消費者にわからいとは言えず、企業秘密と答えざるを得なかったのでしょうね！！
クラシック音楽の黄金時代、ジャズの黄金時代は、１９５５年を中心に、１９４０年から１９７０年まであたりを言っており、この時代の録音方法について、季刊誌「ステレオサウンド」に特集記事として、掲載されていますので、ご興味があれば、バックナンバーを調査・閲覧してみてくださいね！！
「ステレオサウンド」の本社や国立国会図書館で、閲覧できますよ！！
私は、後者で、特集記事を全て、コピーし、維持保管しております。
具体的には、ステレオサウンドの第１３７号から第１４７号までに、前編は、「黄金のアナログ録音時代」と題して、著名なマイケル・グレイ氏（翻訳・監修：嶋護氏）の詳細が掲示されています。
後編は、「オーディオファイルのための管弦楽」と題して、嶋護氏が、オーケストラの配置と録音方法について、オーケストラ・スコーを添えて、詳細に掲示されています。
まあ、同じレーベルで、同じ指揮者とオーケストラ、同じ演奏録音日・場所による日本盤と輸入盤の比較試聴実証実験した結果、はるかに、輸入盤の方が、クラシック音楽の香気（コンサートホール、スタジオ録音での雰囲気、臨場感）が味わえました。
ＬＰレコードやＣＤにおいて、どちらも輸入盤の方に、「ユーロピアン・サウンド」が再生出来ました。
日本盤は、ＬＰレコードやＣＤを制作していたプロ達に面会し、ヒアリングした結果、１９６０年代、７０年代、誰も、著名な欧州のライブコンサート体験した人がおらず、オーケストラ・フル・スコアーを読める人がおらず、いい加減な録音をしていたことを認めましたよ！！
日本に入ってくるアナログ録音テープは、良くて、第三マスターテープで、鮮度が失われているのです。
まあ、私も指揮者のクレンペラーが大好きで、ステレオ録音は全て収集しました。
クレンペラーの演奏録音は、通常のストコフスキー・スタイルと異なり、ワーグナーの「ジークフリートの牧歌」以外は、全て、対抗配置で演奏録音されていることも、スコアーと照合しながら、チェックし、判明できました。
面白過ぎるのは、バイロイト祝祭劇場での全ステレオ録音で、逆対抗配置で演奏されることも判明できました。
続きあり
[34] モリオバッハ
2019年09月25日 11:55
上記、第３３項目の続きです。
バイロイト祝祭劇場での録音は、ワーグナーの音楽作品に限らず、ベートーヴェンの交響曲第９番「合唱」も、逆対抗配置で演奏録音されていたことが判明しました。
第１バイオリンがステージの右側から再現される唯一の音楽演奏録音風景です。
このよな演奏スタイルと録音方法に興味を抱き、１９７０年から、探究し続けいます。
通常のライブコンサートホールやスタジオ録音でのマイクロフォンの配置が判別できても、バイロイト祝祭劇場は、ステージ（舞台）真下５ｍに、オーケストラが配置され、しかも、奥に行くほど、段々で低くなり、オーケストラと観客席の間にスリットがあり、観客はオーケストラを見ることができません。
オーディオで言うところのバックロードホーン的なサウンドで、地の底からサウンドが沸き上がり、ステージ上の歌手陣達との歌と、オーケストラサウンドが０．５秒差があるそうです。
バイロイト祝祭劇場での録音は、どのように行われているかの詳細がまだ不明です。
オーディオマニアとして、バイロイト祝祭劇場での演奏録音を、如何に、忠実に再現するかが課題です。
オリジナル録音やリ・マスター（復刻）録音されたサウンドは、完成されたサウンドです。
プロデューサーやエンジニアのセンス（感性）が盛り込まれ、凝りに凝ったサウンドと想えるのです。
これらのサウンドをＰＣオーディオやその他の機器で、詳細にコントロールしても、録音プロジェクト達の意図とするサウンドが失われてしまうため、私は、英国クォードの６６シリーズのプリアンプのシーソ式の音質調整やスロープを活用して、リビングルームの環境に合うように補正しているだけです。
輸入盤のＬＰレコードやＣＤ、ＳＡＣＤ（ハイブリット）盤をＰＣオーディオの技術思想で再生すると、ユーロピアンサウンドが失われてしまい、楽しめないことも検証済です。
まあ、デッカ・ツリー方式による録音方式は、リビングステレオやリビングプレゼンスにも採用され、１９５５年から１９５７年頃まで、２本のコンデンサーマイク（ノイマンのＵ４７やＭ４９）で、２チャンネル録音され、１９５８年から１９６０年頃までは、左右中央に１本追加され、３チャンネル録音されていることも、ＣＤの中身の解説書で開示されていました。
１９６０年以降は、８チャンネル録音となり、年々、マルチ化されていきました。
デッカツリー録音が、ステレオ録音の原点であり、ワンポイント・ステレオマイクロフォンによる録音は、フランスのシャルラン、カリオペが有名で、これが、米国のテラークに発展していきました。
私自身は、「シンプル・イズ・ベスト（単純は最善なり）」の思考を貫徹してきたので、これらの単純な方法によるオフマイク録音を好みとし、マルチマイクによるオンマイク録音は好みません。
オフマイク録音は、各楽器から離れたところで録音されているので、ホールトーン（残響音）も芳醇で、各楽器の音像が明確で、定位観が抜群ですから。
マルチマイクによるオンマイクによる録音は、全楽器が録音されていないケースも多々ありました。
オーケストラ・フル・スコアーと照合しながら、モニターチェックしていますが、特に、日本盤のＬＰレコード（１９６０年代、７０年代）に、多々診られました。
輸入盤には、全楽器が録音されているにも関わらず、日本盤には、不足した点がることが判明できました。
キングレコードやコロンビアで、録音に従事されたプロに聞いたら、よく判ってね！！と褒めてくれましたが、私は、欠陥商品じゃないのと応答しました。
マルチチャンネル録音されたものを２チェンネルに作成するとき、そのようなことがあり得ると告白してくれたのです。
また、左右の音が、輸入盤は正しくても、日本盤の方には逆転していることも多々ありました。
マッキントッシュのプリＣ２２に、左右逆転のツマミもありましたよね！！
まあ、オーディオのプロのプロが作成したオリジナル・サウンドを尊重し、プロのセンス（感性）を楽しむ、味わう、味わえることを重要視してきました。
オーディオ機器も、一つのリファレンスとして、モニターチェック出来るシステムを選定しました。
クラシック音楽をはじめ、北欧ジャズ、コンチネタルタンゴ、シャンソン、カンツォーネ等々の鑑賞には、ＢＢＣ（英国放送協会）のモニターシステムを、
米国ジャズをはじめ、南北のアメリカ大陸の民謡等々の鑑賞には、ＮＢＣ（米国ナショナル放送協会）を、
日本の演歌（艶歌）歌謡曲や民謡の鑑賞には、ＮＨＫ（日本放送協会）を選定しました。
今となっては、化石化したお話かもしれませんが、若人達への昔話として、参考に供すれば嬉しい限りです。
感謝。
[35] モリオバッハ
2019年09月25日 12:28
追記：
第３４項目に続きです。
各種著名なマイクロフォンによる種々の録音は、ドイツのＴＡＣＥＴから、ＬＰレコードとして、ＣＤとして、「ダス・マイクロフォン」の第１巻と第２巻が発売されています。
私は、ＬＰレコードとＣＤの両方を維持保管しています。
また、同レヴェルで、著名なピアノ、バイオリン、ギター等々の夫々の楽器で、多種多様の録音方法で作成されたＣＤも面白いですよ！！
ベーゼンドルファー、スタインウエイ・アンド・サン、フォツォリー、ベッヒシュツィン、ヤマハのコングラ（コンサートグランド・ピアノの略称）の音質・音色の相違観が判別できれば、録音・再生を楽しむマニアとして、最高と想えてしまいますから。
中国（チャイナ）のＡＢＣレコード社の特國録音と表示された録音は、ドイツで録音されたことを意味し、「ユーロピアンサウンド」が楽しめました。
また、米国の「ウエスタン（エレクトリック）・サウンド」も楽しめたＣＤボックスもありました。
１９５５年、当時の欧米の音楽の香気が醸しだされ、再生出来たことに、感謝感激でした。
ＷＥウエスタンの７５５Ａのフルレンジ・スピーカーを使わず、ＷＥ３００Ｂ真空管を使わなくても、ウエスタン（エレクトリック）サウンドが、再生出来ました。
今でも、黄金時代のクラシック音楽やジャズが大好きで、当時を想いながら、「錯覚の科学」と言われているオーディオ・システムを通して、満喫できる有難さが、オーディオの醍醐味の一つと想っています。
生演奏が味わえる、ライブコンサートが一番ですが、昔々大活躍された巨匠達は、既に、他界しており、ライブコンサート体験は出来ないため、オーディオを介して、当時のライブコンサートの疑似体験が出来る唯一のタイムマシンがオーディオであると、種々のオーディオセミナーで伝授してきた次第です。
疑似体験での、錯覚の音楽演奏を想起するためには、音楽録音の現場に出かけて、現場検証しなければ、錯覚もできないことでしょう！！
１９７７年夏季、ハネムーンで訪れたザルツブルグ音楽祭のライブコンサート体験したサウンドが、オーディオシステムとしての再生基準として、役に立っています。
録音と再生は、滅多にないテーマで、話が尽きなく終わりませんよね！！
テーマ設定ありがとうございました。
感謝。
[40] ＪＳＢ さん
2019年09月25日 14:27
>>[33] モリオバッハさん
コメントありがとうございます。内容が豊富すぎて、返事に困っています。もう少しゆっくりさせてください。
これだけでは失礼なので、一言だけ、
クレンペラーの「ジークフリートの牧歌」素敵です。クレンペラーでは Mahler ＃７も好きです。ただ、最近は、音源編集にはまってしまい、あまり聴いていません。
失礼します。
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