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2019年09月12日14:22

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「年功序列」と「ジョブ型雇用」は異質の物

かなりいい加減な記事です。

1.年功序列と年功賃金の違い

日本的企業経営には「年齢給」というのがあります。
公務員も○号級○号俸という形で勤務年数に応じて上がっていきます。
これと「年功序列」は異なる概念です。
年功序列は年齢(又は勤続年数)によって役職につくというもので、
飛び越えて役職につけないのが「年功序列」

これを混同させていると、話がややこしくなります。
「年功賃金」はライフステージに応じた給与にするために必要だと感じます。
経営者が「年功賃金」と「年功序列」を混同させて、これを崩しているため、
ライフステージの構成ができずに、未婚化や少子化の原因にもなっています。


2.年功賃金とジョブ型雇用の違い

これは完全に異質なものです。
伝統的日本型企業経営は「就職」ではなくて、「入社」です。
職(ジョブ)ではなく、会社に入り、色々な職務を経験しながら階級が上がっていくのが、
日本的な制度です。
これも一概に「悪」とは言えないと思います。
経理を知らない経営者では困りますから・・・・
バブル期には結構ありました。
「営業が稼いでいる」という感覚(まだありますね)で、
「俺が1億の売上げを取ってきているのに、これだけしか給料がない」と感じて、
自分で起業して、失敗します。
私が税理士事務所に勤務している時代に、起業が成功した例は、
営業部長が経理担当取締役と二人で起業した会社でした。

ただ、ジョブ型雇用にも良いところがあります。
スキルアップが容易にできることです。
逆にスキルのない分野への就職は難しくなりますが、
これは今でも同じです。
会社は中途採用者に「経験値」を求めるので、
「新規成長分野への人材の移動」(求職者支援訓練の目的)ができません。
ジョブ型雇用であれば、「年功賃金」は経験値としての賃金になります。
この二つは相反せず、逆に相補的な役割になります。


3.ジョブ型雇用の功罪

ジョブ型雇用だと「経験値」がものをいいます。
ということは、他企業も「経験値」を買えるため、
人材の移動が容易になりますが、
逆に「簡単に他社へ引き抜かれる」ということでもあります。


4.新入社員に高給を支給すること

新入社員はまだ「経験値」がないので、
いきなり高級を支給するのは危険です。
「金の卵」であっても、まだ「卵」でしかありません。

また、「金で釣った人間は金で釣られる」ものです。
他社へ簡単に移動してしまいます。
「金の卵」がやっと「孵化」したら他社へ持ってかれた・・・なんてことになりかねません。





NEC「新卒年収1000万円」の衝撃 年功序列の廃止か、「3流国への没落」か
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=40&from=diary&id=5785291
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