夕日に染まりながら 写真はイギリスのコツウオルズ地方
2012年1月〜
蹴り上げた石に噛まれる靴の先
柔らかい手でも石くらいは投げる
うっぷんを晴らすよ大粒の苺
早春の苺が赤い 地に亀裂
限られた命へ一粒の苺
鋏砥ぐこの哀しみを切るために
冬花火 萎えた心に灯を点す
わたくしの今を見据えるさくら色
百円の傘でも雨のロマン咲く
降りそうで降らない朝のアンブレラ
海から山へ小さな旅になる神戸
逢いたくて声明を聴く二月堂
疲れると饒舌になるダージリン
躓いた石を跳び越す春の靴
叶わぬと知りつつ崖っぷちを這う
世間からすこしはずれて泳ぎます
泳がせて私は波に乗っている
野暮なりにピンクのシャツもたまに着る
閉じるのが惜しい返事の一筆箋
こっそりと閉じる身構えた門を
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