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2019年08月13日02:03

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【映画日記】『プロメア』〜食わず嫌いはいけないね。なかなか面白かった〜

 8月12日、月曜日。

 前日から朝まで延々と眠った。といっても、3・4時間おきに目が覚めては二度寝・三度寝を繰り返していたのだけれど。朝5時になって起床。本当はもっともっと眠っていたかったのだけれど。体内電池が切れたんだな。ずっと睡眠不足だったから。ただ、ここからずるずると寝てしまうと、その後で睡眠の質がガクンと落ち、その数日後には眠れなくなってしまうので、ここいらで起きて正解だと思う。

 さて、仕事である。

 が、その前に朝一番でTOHOシネマズ梅田に立ち寄り、レイトショー枠の『プロメア』のチケットを押さえた。既に2/3が埋まっているので、仕事が終わってからチケットを購入しようとしても完売の可能性が高い。仮に残業があったとして(無かったのだが)、3時間近く空くから観られるだろう。買ってしまう。ハコはTOHOシネマズ梅田別館スクリーン10。ここは以前のOS名画座である。梅田OS劇場(現・TOHOシネマズ梅田別館スクリーン9。昔で言う梅田ニューOS劇場)という大劇場の上に建て増したハコなのだが、無理苦理な構造ではないので観やすい。本館のスクリーン4〜8はちとキツいが、こちらは問題無し。尚、スクリーン10は車椅子席の真後ろであるB-11、B-12がとても観やすい。中央よりやや後方を好む僕としては少しスクリーンに近過ぎる気もするが、この席が空いている時は必ずココを押さえる(←余談だが、シネリーブル梅田の場合は、最前列がとても観やすい。スクリーンと離れている上、最前列なので足が前につっかえないのも良い)

 そして、今回、この贔屓の席が空いていた。更に、いつも通路側の席が空いていれば、そちらをキープする僕だが、今回、通路側、バッチリ空いていたし。

 仕事は、ちょっと気になることがあった。いや、僕の注意力が散漫だったなあ、と。やらなくてはいけない作業の定刻が来ているというのに、即座に動けなかった。「まだ3・4分あるだろう」と思いこんでいた。いかんいかん。これから気を付けよう。

 さて、仕事を上がってから、時間つぶしに新作映画チラシ収集のため3館を回り、約40種が手に入った。ちょっと知人のところに歓談しに行きもした。そこからTOHOシネマズ梅田別館へ。ただ、アレですね。2時間半も手持無沙汰な時間が生じた上に歩きまわると疲れるね。いや、身体がというより気持ちが、ね。これ、時間が空かなかったら、この状態からでも6本ハシゴぐらいは出来るんですが。ちょっと無理。いや、歳なのかな? 四十路を越えると一気にクるわ…… 予定では『プロメア』の後に3本をオールナイト鑑賞して、一旦帰宅してから、モーニングショーを1本観ようと思っていたのだけれど、『プロメア』鑑賞後、「無理……」となって帰ってきた。風も強くなってきたしね。


●『プロメア』

 最初は興味が無かったのだけれど、脚本家が劇団☆新感線の座付作家である中島かずきであると知って俄然に興味が湧いた。もっと早く、そうと知っていれば、入場者特典前日譚DVD2種を狙って2回観に行ったのだけれども。既に配布は終了している……

 声の出演に松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人、古田新太。モロに劇団☆新感線人脈である。

 5月24日の封切りなので、もう3ヶ月近く上映している。公開週末興行成績は8位。以降圏外で、すぐに上映終了になるかと思いきや、怒涛の粘り腰。大阪市内では、もうココでしか上映していないけれど、もう3・4週も上映延長している。そりゃあ、そうだ。ここ数週間、ほぼ毎日、満員札止め状態だもの。「観に行こう!」と決めた時には、既にリピーターに支えられた連日満員状態に入っていて、ようやく、この日の朝にチケットを押さえに走って鑑賞出来たというわけ。結局、この日もビッシリ満員だった。空席があっても、せいぜいがバラで3・4席だったのではないか?

 予告編を観る限りでは、アートアニメーションに分類しても良さそうな程に独特な絵柄が、それほど好みではなく、「んー……」と思っていたのだけれど、面白かった。絵柄に慣れることはなかったけれど、「ついていけない……」とも思わず。「あ、こういうのもアリ」と。新たな発見。いや、ほら、僕、10年ちょっと前まで、ディズニーやピクサー、ジブリ等以外のアニメを食わず嫌いしていたというか、偏見を持っていたから。現在はそうでも無くなったけれど。

 【火消しのアンちゃん(松山ケンイチ)が主人公。全国で多発する人体自然発火事件の元凶であるテロ集団のボス(早乙女太一)との闘いが軸かと思いきや、二人はやがて共闘するようになる。敵は……】というスジ。

 監督は今石洋之だから、そりゃあ、絵柄も独特。作家性の塊。『エヴァ』、及び『ヱヴァ』を連想させる画作りが見られるのも納得。今石洋之は両作の原画・動画も手掛けているから。あと今石洋之とは関係ないけれど、公開当時にお付き合いしていた人(←超アニメオタク)に半ば強引に誘われて観に行った『少女革命ウテナ/アドゥレセンス黙示録』(併映は『アキハバラ電脳組』)を想起させる部分もあり。『アドゥレセンス黙示録』好きなんです。あれも独特の画作りだったけれど、「食わず嫌いはいけないなあ。面白いやん」と思わせてくれた作品の一つ。

 『プロメア』はのっけからクライマックスまで大アクション映画。といっても一本調子ではなくバリエーションに富んでいる。終盤はロボット・アクションになるし。なので、舞台化は無理(笑)

 ロボット・アニメが比較的苦手な僕でも、なかなかに面白く観た。あまり工学的な用語が飛び交うと、理系が大の苦手分野で、根っからの文系である僕は「あー、ついていけない、わかんない……」となるから。でも、そうではなかった。

 終映直後、拍手が巻き起こって驚いた。映画祭等でもなく、通常興行で。熱烈ファン&リピーターの方々かな?

 僕は拍手こそしなかったけれど、なかなか面白かったです。
 
 入場者特典の前日譚短編2話が映像特典として収録されるならDVDが発売されたら買ってしまおうか、と思うほど。ただ、この手のDVD、高いからなあ。アニメに限らず、『恐怖の報酬』のカット版・オリジナル完全版の双方収録版や、『ミディアン』のディレクターズ・カット版なども欲しいけれど、高いし。でも中古で出回るものではないし。その上、すぐに廃盤になってプレミアが付くという。嗚呼…… 多分、買えない……(←買わないのかよ!←いや、それより先に冷蔵庫やろ。テレビとブルーレイ・デッキとPCも買い換えたいし)

 『プロメア』は、9月に塚口サンサン劇場さんでセカンド上映が決定しているのだけれど、その公開に合わせて、今石洋之監督&中島かずき脚本コンビの『天元突破グレンラガン』劇場版2作を1週間ずつ上映してくれる。これ、観てない。行こうかな? 只今、検討中。

 あ、アニメと言えば、今月下旬から大好きなミッシェル・オスロ監督の最新作『ディリリとパリの時間旅行』も始まる。これは観たいなあ。なんとか観に行きたい。

 映画館を出て、オールナイトに行こうか行くまいか逡巡した挙句、上記の通り、今回はパスとした。これまでのシリーズを全てスクリーンで観ている『メン・イン・ブラック:インターナショナル』も、評判の良い『ハンターキラー 潜航せよ』も、御大クリント・イーストウッドの『運び屋』もスクリーンで観たかったけれど…… ま、仕方が無い。

 でも、この日は『プロメア』1本でけっこう満足したし。

 独特な絵柄、ストーリー展開、世界観なので好き嫌いは別れると思うけれど、観て良かった。

 ま、ありふれたボチボチの作品も悪くはないけれど、たまには、こういう独自性の強い作品も良いですね。楽しめたし。

 あぁぁ…… それにしても台風が…… 超大型に成長している上、このままだと直撃だ。しかも速度が遅い。被害が甚大にならないことを祈る。そんな中で、木曜日で上映終了となる『カニバ/パリ人肉事件38年目の真実』と、ポイントの付くなんばパークスシネマでの『よこがお』という、めっちゃ重たそうな2作をなんとか観に行きたいと思っている僕。台風で上映中止にならないことを祈る。

 以上です。



<添付画像使用許諾:(C)TRIGGER・中島かずき/XFLAG>
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