名古屋市科学館のプラネタリウムを観てきた。
2011年に同科学館がリニューアルオープンして世界最大35mのドーム径のプラネタリウムが設置された当初は朝一で行っても最終回の切符まで売り切れているという話だったがさすがに最近は平日ならそのようなことはないだろうと思い、数日前に電話でそのことを確認し、行くことにした。、
科学館は9時半開門なので、初め、自車で午前3時ころ家を出て9時ころ現着する、朝早い新幹線で行くという二つの方法を考えたが、高速バスを使うのが最も安上がりになることに気がついた。しかし気がついたのは昨日の22時ころで、それからではネット予約はできなかった。そこでとにかく名古屋行き高速バスの発駅の東京駅まで行ってみようと思いそうすると、23時台の名古屋行きは何本かあってチケットを買うことができた。
高速バスに揺られること7時間弱、到着予定時刻より少し早く7時前に名古屋駅の到着、名古屋駅から地下鉄でひと駅、そこから徒歩3分ほどで科学館に着いたがまだ時刻は8時、付近を散歩したりコンビニの飲食スペースでコーヒーを飲んだりして時間をつぶし、9時ころ再び科学館門前に行くとちょうどぼちぼち人が集まり始めていたところだった。21時30分のチケット販売開始と同時に1回目と2回目の投影のチケットを買ったが、1回目の開始が11時20分だったので、それまでにプラネタリウム投影以外の展示をざっと見て回ることができた。1962年の開館時から2011年まで同館で活躍したZEISS�厳薪蟇撞，笋�つて1950年代から70年代にかけて豊橋向山天文台や御園天文科学センターで活躍した金子式投影機が展示されているのが嬉しかった。ZEISS�厳燭僚展�な姿には圧倒される。この機械は現在でも投影ができる状態に保たれていて展示室の壁や天井に投影することもあるそうだ。
現在の目玉の35mドームのプラネタリウムは、巨大ドームに最新のハイブリッド投影機の組み合わせだが、解説は50分間すべて昔ながらの味わい深い生解説で、たいへんよいものだった。光学式投影機からデジタル投影機へ、また逆にデジタルから光学への星空の星空の切り替えが双眼鏡で注意して見ていても替わった瞬間がほとんどわからなかったのは特筆ものだった。座席が両隣との間隔が人が通れるくらい広くゆったりとしていて、左右に各30°くらい回転できるのもよかった。
名古屋市科学館は初代の投影機のときも日本で初めてスカイライン投影機を導入したプラネタリウム館だった。常に先進的なものを求めながら、開館から現在に至るまで解説員は全員博物館学芸員の資格を持っていて、常に質の高い投影を目指しているのは素晴らしい。今日見た2回は1回目は男性、2回目は女性の解説員だったが、御二方ともたいへん巧みな解説であるばかりでなく星への愛情が十分に感じられ、心地よいものだった。
科学館を参観している人はその2/3くらい中国人もしくは台湾人だった。私の中国語力通訳をするには遠く及ばないのだが、開門前にチケットを買うために並んでいるとき、行列整理の係の人と並んでいる中国人参観者の間の通訳をする（人数は何人かとか入館だけかプラネタリウムも観るかとかプラネタリウムの解説はすべて日本語だがよいか等）羽目になった。
今日は夕方までに帰宅しなければならなかったので、帰りは本当に久しぶりで新幹線に乗り、科学館を出てから自宅まで2時間半で帰ることができた。車中で遅い昼食にこれもひさしぶりで駅弁を食べた。美味しかった。
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