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2019年07月14日23:21

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暗闇の中で帽子を落とす

 いつもは土曜日に行く、上野オークラ劇場だけれども、ある用事の流れで日曜日の今日行くことにした。
 それでもって、今日の雨は朝は止むという話であったが、そうでなかったので、テンション悪く出かけるのであった。

 今日のオークラ劇場はピンク映画初登場の古澤健監督の『たわわな気持ち 全部やっちゃおう』である。
 最近、一般映画で名のある監督がピンク映画に登場するようになり、それなりに面白い作品も登場しているので、今日の作品も楽しみにしていた。
 ところが見事に肩すかし。面白くなかった。
 残念で終わってしまう。

 映画が終わり、次の用事の現場に向かおうと、劇場の入り口を出た時である。
 帽子がないのに気付いたのであった。
 オイラは観劇や映画を観る時は帽子を取ろうと決め、今日も帽子を取って映画を観ていたのである。
 帽子がないのに気がついたオイラは再び劇場に入り、受付のお姉さんに事情を話し、再び客席に入れてもらうのであった。

 オイラが座っていた所を探してみたが見つからなかった。
 客席の掃除をしている従業員がいたので、その人が見つけて持っているのではと思い、尋ねてみたが持っていないということであった。
 それから、清掃の従業員も手伝ってもらい、帽子を探すのだが見つからなかった。
 その時、オイラの頭の中では寝ている間に盗まれたのではと思うのであった。
 そして、このまま見つかなければ、次の用事のついでに新しいのを買うかとも考えていた。

 諦め、その場を離れようとした時である。
 オイラと従業員の話を聞いていたからだろうか、近くに座っていた人が、あれではないかと指をさすのであった
 指をさしている方向を見たら、帽子はあった。
 椅子の丁度真下にあった。

 買い替えるということをしないで見つけられて、本当に良かったである。
 そして、もっと注意深くならなければと思うのであった。

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