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2019年07月07日23:58

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ヨーロッパの大国

昨日、ビンジウォッチングで、ソ連の1966年の映画、7時間以上の大作、「戦争と平和」Part 1とPart 2を続けてみてきたの。

いや〜、ロシアってヨーロッパなのね、ってのと、ロシアって19世紀の半ばまではヨーロッパの大国だったのよね、って実感させられる映画だったわ。ってのもさ、サンクトペテルブルグやモスクワでの貴族の舞踏会が、もろヨーロッパ、家の建て方もヨーロッパ、社交界ではフランス語を喋って、ロシアから出たことない人でもフランス語の教育を受けている。

受験で世界史を取らなかったアタシは近代以前の世界史に強くないので、1812年の戦争、って言われてもクリミア戦争?なんて思ってしまう愚かさで。なので、休憩時間にググってみたり。そうなのね、ヨーロッパを制覇したナポレオンとロシアがヨーロッパ割拠の為に軍事同盟を組むか?と思われてたけど、それに対する意思がロシア側になさそうなので、ナポレオンが覇権を狙ってロシアに攻め込んだのね、

註)ちなみに、クリミア戦争は1853年からなのでもっと後。それでロシアは英仏に負けて、東進に力を入れてきた、って感じ?(https://www.y-history.net/appendix/wh1303-004.html)で、20世紀に入って日露戦争に突入、敗北、革命で帝国主義から手を引いたのね。20世紀に入ってからはアタシも世界史のことは読んでるので、知識があるわ。

で、元に戻って当時のロシア。いや〜、こういうのがあったら、「昔の栄光を!」なんていうストロングマンのリーダーが出て来て、ポピュリズムで独裁政治になっていくのもわかるわ。しかも1812年も1940年代も、フランス、ドイツというそれぞれの時にヨーロッパを制覇した国に「愛国戦争」で勝ってるんだから、それで、「愛国心」を鼓舞する、ってのもわかる。

それにしても、19世紀初頭のロシア、今のアタシの知識からしたら、いろいろ疑問があるわね。まず、トイレは水洗がなかった時期だけど、どうしてた?とかサニタリーナプキンが発明されたのは19世紀も終わりになってからなので、女性は生理の時どうしてた?とかいろいろ思うことはある。でも、一番の疑問は技術レベルだわ。なんか、ロシアって有名な数学者がいたり、この映画ができた60年代はスプートニクスから、テレシコワさんの「私はカモメ」まで、テクノロジーでは先を行ってた感じなんだけど。60年代に育ったアタシは、小学校の図書館にあったソ連のプロパガンダ雑誌にのってるグミデパートやモスクワの地下鉄や黒海沿いのリゾートの写真を見て、ソ連に夢をはせてたものだわ。でも、80年代にソ連に何回か行った、っていう外務省の人が、「ソ連の外務省のカフェテリアが臭くってしょうがなかった」とか言ってたから、それからドンドン落ちて行った、ってのが一般のイメージ。

でさ、その実は、ソ連の技術って大したことなかったんじゃないか?って思わせるのが、この映画の中での縫製だったのよ。



この動画の0:44のところから出てくるピエールのスーツの袖の肩の所の付け目。もこもこしてて、これってデザインなの?それとも縫製が下手なの?って疑問が消えなかった。デザインとして、袖の付け根にプリーツがある、てのは、(ダサいとは思うけど)まぁ、納得できる。でも、左右が必ずしも対称でないし、どうして?って感はあるわね。この水色のスーツ、俳優の身体にあってないの?って感じで後ろ姿にも皴があったし。

で、これをみてから、他のシーンのスーツの袖の付け根に気がいって。スムーズになってるスーツもあったから、これはデザインなのかしらねぇ?でも、「実は、そういう庶民の技術レベルが低かった」ってのもその後のロシアの経済成長を見てると、納得できる感じもする。農奴や庶民は本当に貧しかったらしいし。ゴーゴリ―の「外套」(1842年作)もなんだかなぁ、と思わせるテイラーが出てくるし。森嶋通夫じゃないけど、「ヨーロッパは富士山形態、日本は八ヶ岳形態で発展」(ヨーロッパは富士山だけが高くって、周り(=庶民)は低い、日本は貴族の生活水準もそれほど高くなかったけど、庶民の生活水準は高かった)ってのがあるけど、ロシアも、皇帝と貴族の生活はよかったけど、庶民は教育レベル、技術レベルも低く、苦しい生活だった、って感じがするわ。
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