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2019年07月04日11:58

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『新聞記者』感想

〜「怪しい彼女」などで知られる韓国の演技派女優シム・ウンギョンと松坂桃李がダブル主演を務める社会派サスペンス。東京新聞記者・望月衣塑子の同名ベストセラーを原案に、若き新聞記者とエリート官僚の対峙と葛藤をオリジナルストーリーで描き出す。東都新聞の記者・吉岡エリカのもとに、医療系大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届く。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、強い思いを秘めて日本の新聞社で働く彼女は、真相を突き止めるべく調査に乗り出す。一方、内閣情報調査室の官僚・杉原は、現政権に不都合なニュースをコントロールする任務に葛藤していた。そんなある日、杉原は尊敬するかつての上司・神崎と久々に再会するが、神崎はその数日後に投身自殺をしてしまう。真実に迫ろうともがく吉岡と、政権の暗部に気づき選択を迫られる杉原。そんな2人の人生が交差し、ある事実が明らかになる。監督は「デイアンドナイト」の藤井道人〜 <映画.comさんより>

フォト


この作品も最初は全く注目せず→SNSでの評判を聞いて興味を持ち→腰が上がって観賞。
ありがとう、twitter。見逃さなくて良かった。
評判どおり面白く、素晴らしかった。よくぞ、作ってくれた!

いつもはまったりしている地元シネコンが、この作品中は客席にも緊張感がみなぎっていた。
いきなり本題に入る冒頭がいい。
無機質で、薄暗く、青白く、温度すらないような、内調(内閣情報調査室)内部。
揺れたり、斜めになったり、かなり高い位置からと・・・あらゆる視点から、今の政治(日本)の実情を探るべく動くカメラ。
光の案配もいい。

話の内容は・・・。

大学新設計画

レイプ事件を起こしたのに、逮捕されないお偉いさん

内調は、嘘をでっちあげるのが大事な任務?

責任をかぶって面倒をみてもらえるはずが・・・自殺

など、あれもこれも、最近起こった政府関連の事件を彷彿させるものばかり。。。
ゆえに、観客は、否応なく、その展開にくぎ付けになっていきます。

主人公2人が良かった!
シム・ウンギョンさんは私『サニー 永遠の仲間たち』を観てたのに、まるで彼女とは気づかず。。。
ちなみに『新感染ファイナル・エクスプレス』の最初の感染者も彼女だったとか。
松坂桃李さんは、私、お名前はもちろん知ってたものの、演技は、ドラマでも映画でもまるで見たことがなくて、今回初めて拝見したんですが、いやあ、見事でした、はい。

2人に負けず劣らず素晴らしかったのが、多田役の田中哲司さん!
あの方が醸し出す不気味さがなければ、この作品の深みも半減していたかも。
「この国の民主主義は形だけでいいんだ」には、もう・・・絶句。。。
開いた口が塞がらないとは、まさにこの事。

あとは、twitterの使い方がリアルで良かった。
まさに、現在(今)って感じ。

というわけで、とにかく意欲作で、必見です。
こういう社会派映画、これからもどんどん観たいです!
勇気に拍手で5つ☆
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