mixiユーザー(id:124952)

2019年06月30日19:10

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日曜の映画

 今週の日曜も映画。

 映画は、チネチッタで、
 「ハッピー・デス・デイ」。
 これは、「ゲット・アウト」のジェイソン・ブラムが製作を務めたタイムループホラー。
 女子大生ツリーは誕生日の朝、名前も知らない男子学生のベッドで目を覚ます。その日の夜、パーティー会場に向かうツリーは仮面を被った怪人に襲われ、胸を刺される。
殺される――と思ったツリーが、気がつくと再び誕生日の朝、同じ男の部屋にいた。
 そして、昨日の同じ1日が繰り返され、夜、再びマスクの怪人に襲われて……

 ホラーは苦手なはらですが、コレは楽しく観る事が出来た。
 まず、何と言ってもキャラクター設定が秀逸。ヒロインのツリー、美人だけど尻軽で、しかも、周囲の人々を気遣いもしない、典型的なビッチキャラで、ホラー映画では、通常、真っ先に殺されるタイプ。実際、この映画でも殺されてしまうのだが、面白いのは、正にそこから物語が始まること。
 何で、そんなタイムループに陥っているのか、その為には、まず怪人の正体を暴き、明日まで生き延びなければならない……とサバイバルホラー、そして謎解きのミステリー要素を見せ、更に、同じ1日を繰り返し、自分と向き合い続ける中で、ツリーがなんでそんな人間になってしまったのか、と言う所に至る。
 ツリーが露悪的に振る舞う理由が判り、父親と和解する展開にはホロリとさせられるし、名前も知らなかった男――カーターの誠実さに自然にロマンスとなっていくのもいい。
 しかも、最後にはもう一捻りして、最後の最後まで気を緩めさせない展開にはやられた。
 更に、エンドロール後には続編の予告編が……これまた楽しみ。

 もう1本もチネチッタで、
 「神と共に 第二章:因と縁」。
 これは、韓国の人気ウェブコミックを2部作で映画化した後篇。
 1000年の間に48人を転生させた冥界の3人の使者たちは、あとひとり生まれ変わらせれば、彼ら自身も生まれ変わり、新しい生を得ることができる。
 その49人目となるジャホンを生まれ変わらせたものの、その裁判の途中で、悪霊となったジャホンの弟スホンを冥界に連れて来た事で、逆に罪に問われた使者のリーダー、カンニムは、スホンを弁護して裁判を行う事で自身の潔白を証明しようとするが……

 二部作の後編となる第二章、七つの地獄を巡り裁判によって貴人として転生する事を勝ち取る、と言うあたかもダンテの「神曲 地獄篇」の現代版のような物語だった第一作に対し、この2作目は、スホンの転生に3人の使者たちの過去の謎解きを重ねたものとなっており、しかも、1作目で広げた物語を畳んで行く展開となる事から、世界の広がりも感じられず、一方で、地獄巡りも2巡目となって新鮮味が失われており、引き込まれるような面白さが失われたのは残念。
 (韓国でも、大ヒットとなった第一章に対し、この第二章は大きく観客動員数を落としてしまったのだとか)
 確かに、3人の使者の生前――1000年前に何があったのかを描く歴史劇には見応えがあり、また、構成としても裁判によって善悪を問う、と言う駆け引きの面白さと、母子の情愛を描いた第一章に対し、贖罪と許しを描き、父子のドラマとした第二章と言うシリーズ構成的にもよく出来てはいるのだが……
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