今回作ったステレオ用ラックはアンプ設置部の上部に猶予が1.5ｃｍ程しかなく、放熱にやや不安があった。アンプを実際長時間使用してみると実際上は問題はない様だが、確かにアンプはそれなりに熱くなるしその空間に籠った熱でアンプ上部のラック板もそこそこ暖かくなる。以前の設置場所ではアンプ上部に6−７ｃｍの余裕があって放熱には全く問題がなかったので、新ラックは実用上問題が無さそうだ・・・とは言え、気になると言えば少し気になる。
そこで、ちょうど手元にあったコンピュータ用の冷却ファンでアンプ上部に空気を流通させることを考えた。アンプ上部の高さ1.5ｃｍ、幅ca.50ｃｍの横長部分の空気を直径12ｃｍのファンで強制空冷するので当然効率を考えるとファンとこの横長部を結ぶダクトが必要だろうと考えて、少々強引に厚紙を切り貼りして不細工ながら1.5ｘ50ｃｍを12ｘ１２ｃｍに変換する扇型のダクトを作って試してみた。しかし、どうも効果がない・・・・アンプはそれなりに熱くなるし、天板もそれなりに温かくなって、ファン設置前とあまり変わりがないように見える。実際設置部分に手をかざしてみてもみても空気が流動している様子があまり感じられないうえに、致命的なことに、それなりに騒音がある。ファン自体はもっと静粛なはずだが、どうやらダクトの吸入・開口部の形状が違い過ぎて流通経路での内部損失が大きくて空気が思うほど排気されない上に、ファンをダクト内の密閉空間に置いたために共鳴して騒音が増幅されるらしい。それほど大きな音という訳ではないけれど、音楽の静寂部では気にならないことは無いので、やはりこれはステレオとしては致命的・・・・なので、この冷却方式は諦めてファン無しの現状のままでいくことにした。
・・・・・・で、横着な私はせっかく出してきたファンなので又しまい込むのも邪魔くさい・・・・と、ファンを自作ダクトから外し写真のように裸のままアルミ棒にぶら下げて、そのままアンプ後部に置いた。この状態では（殆ど発熱のない）アンプ背面に空気を吹き付けているだけなので、なんの効果もないだろう・・・・と思ったら、豈図らんや！・・・ラック内の熱の籠りがほとんど解消されてアンプ自体の温度上昇もほとんど無くなった。どうやら、アンプ背面に吹き付けられた空気がアンプ上下面・側面に回り込んで熱拡散しているようである。それに、ダクトも無いのでファンの騒音も殆ど無くなり、目出度し、目出度し・・・。
結果としては、あれこれ空気の流通経路を考え、馴れない厚紙細工や不細工なテープ張でダクトを作った苦労は何だったのだろう・・・？ということになったが、まあ結果良ければ全て良しとしようと思う。
PCの更新のほうはかなり順調に進んでいるが、それでも使い込んでいく内に、微妙に細かいところで不具合が見つかる。今回の不具合はどうやらプリンター・ドライバーにどこか微妙に不整合があるらしく、特定のソフトでプリンタが作動しなかったり、あるソフトのプリント時に特定部分だけで文字化けしたりする。予想していたこととは言え、OSが変更になるとプリンタ操作のようなPC作動の基本部分で以前の設定と不整合が起こる・・・・と言うのは、やはり現代では必須機器となっているパーソナル・コンピュータの供給者としては問題がある（特に旧製品のサポートを一方的に打ち切り、新バージョンの使用を強制するような立場にある供給者には・・・）。今や、多様で膨大な規模になったOSの管理は（人間の手に負えないくらい？）複雑になっていることは解るが、微小柔のような企業は（無くてもよいような？）新機能の追加・開発に憂き身をやつす暇があるのであればOSシステムの基本部の安定性にはもっと注意を払うべきだろうと思う。
まあ、今の問題も追い追い解決していこうと思うが、私の新PCも完全安定作動にはやはり予想通りもう少し時間がかかる様である。
音楽
本日は、朝っぱらから賑やかなショスタコービッチの映画・劇場音楽集。場合により、時により、楽しく滑稽で皮肉でセンチメンタルで大衆迎合的で、それでいて真摯・真剣でもあり深刻でもあるショスタコービッチの顔が万華鏡のように現れる音楽は飽きることがない。本人は、映画音楽などは政府から締め付けを食らっていた時の苦し紛れの収入源で、気乗りする仕事ではない・・・とも言っていたそうだが、こういう機会音楽は期せずしてショスタコービッチの才気煥発の才が最もよく表れた分野でもあると思う。この自己主張は元よりご都合主義も・・・あるいは迎合も忖度も辞さない変わり身の早さ、千変万化には形式主義！的で頭の固いソヴィエト政府もさぞ手を焼いただろうと思う。
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