★クララのおばあさんにお祈りを教えてもらうの巻、その３★
「ね、ハイジ、あんた、どうしてそんなにしょんぼりしているの？まだ、いつかのつらいことが、つづいているの？」「神さまにお話ししたの？」と聞くおばあさんに、
「ううん、もうお祈りなんかしてないわ。」「したってだめだもの。きっと神さまには聞こえてやしないんだわ。・・毎日毎日、何週間もおんなじことお祈りしたの。それでも、何も助けてくださらないもの。」と答えるハイジ。
「こう考えていらっしゃるのよ。『う〜ん、ハイジの願いはぜひかなえてやらなくては。だが、それには時期というものがあって、あの子がほんとに喜べる時まで待たなくては。』・・また、神さまのところへ行って、・・毎日お祈りして、いつかはきっと良いようにしてくださるだろうと・・そしたら、また元気になれるだろうに。」
おばあさんのひとことひとことが、ハイジの胸にしみとおりました。
散歩道シリーズ、「ゆすらうめ」
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