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2019年06月09日15:53

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勝者は新スープラ! 米有力誌がポルシェ、BMWと比較テスト

下記は、2019.6.9 付の Forbes に寄稿した、ピーター ライオン 氏の記事です。

                       記

トヨタの新スープラにサーキットで試乗してから約半年、僕はついに、一般道で市販モデルを試乗することができた。スポーツ・ドライビングだけでなく、通勤や渋滞などの中のスープラはどうなのか? 今回の記事ではその走りをお伝えしよう。

と思っていたら、アメリカから凄いニュースが飛び込んできたので、まずはそちらを紹介したい。

外観は国内外で反応に差

ここで伝えたいのは、一見信じがたい海外でのテスト結果だ。アメリカの有力誌「モータートレンド」が、新スープラとポルシェ・ケイマンとBMW M2を乗り比べられた結果、なんとスープラが勝ったという。今回のテストでは、3人のベテラン自動車評論家が2日間かけて、サーキットや一般道で3台を徹底的に試乗。それぞれの急加速、ブレーキング性能、8の字の走行、旋回の限界に加え、一般道での乗り心地、コーナリング性能、直進安定性、ドライバーが感じるスリル度、走りの楽しさなどが比較され、その結果、トップに立ったのはスープラだった。

同誌は、「特に良かったのは、ジキル&ハイドみたいな二重人格の性格。ヤミつきになります。一般道で普通に走ると、アクティブ・ダンパーのおかげで乗り心地は良い。けれど、インパネのスポーツ・ボタンを押すと、ステアリング、スロットルなどの反応がより良くなり、エキゾーストはパパパポポポと鳴って、いきなり性格がコロッと変わる。刺激的で、これぞ本来のスポーツカーのあるべき姿ではないか」という。

僕も先週、伊豆の修善寺で乗ったけど、ほとんど同感だね。3種類のエンジンを搭載する仕様が揃っていたので、全部チェックしてみた。

197psの2Lターボは490万円、258psの2Lターボは590万円、そして340psの3Lターボは690万円というわかりやすい設定になっている。この組み合わせはスポーツカー好きにとって、たまらないだろう。まるで、初級、中級、上級というような考え方の仕様だ。

新スープラに関して僕が不思議に思うのは、日本と海外の有力媒体のデザインに対する評価の違いだ。日本人の同僚の意見を聞いている限りでは、スープラの外観はあまり気に入っていなく、姉妹車のBMW Z4の方が格好いいという。

一方、英国の名門トップギア誌は「トヨタ・スープラとBMW Z4は同じパワートレーンやシャシーを採用しているけど、スープラの方が格好いい。Z4よりもプロポーションが良いし、そのヒップが官能的で存在感がはっきりしている」と好評。スープラの世界最大市場のアメリカでも評判がいい。またモータートレンド誌は「この有機的で流れるデザインは大歓迎」と評している。

僕もスープラのプロポーションは良いと思う。まるでビヨンセのヒップにインスパイアされたような後輪上の膨らみは、非常に存在感がある。ただ、真正面から見たヘッドライト周りのデザインは少し平凡に思えた。

さて実際に一般道を走ってみると、モータートレンドが言った「ジキル&ハイドの二重人格」を感じた。

サスペンションは多少固めではあるけど、特別に開発されたオーリンズ製と、モンロー製のダンパーが路面に対して見事に動いているので、凸凹を綺麗に吸収している。また、ステアリングには遊びがなく、ピンポイントで正確な味付けは嬉しい。ブレーキの効き目もいいけど、温まれば温まるほどより効果的だ。

3種類のエンジンと8速のオートマチックの組み合わせを試してみたけど、どれもスープラに合っている。当然、パワーの欲しい人は「RZ」という340psの直6ターボ仕様を選ぶだろう。0-100km/hの加速は4.1秒と十分速いけど、何よりも低中速トルクは太くて気持ちが良いパワー感だ。

でも、正直なところ、僕が一番気に入ったのは、真ん中の「SZ-R」という仕様の258psの2Lターボ。これには、アクティブ・デフとアダプティブ可変サスペンションが付いており、しかもエンジンは直6より軽い直4になっている。ノースがキュッとコーナーに入っていく姿勢は心地よくて好きだ。

BMWと組んだ理由

「なんでトヨタはBMWと組んでスープラを作ったのか」と疑問を持つ人は多い。しかし、スープラのチーフ・エンジニア、多田哲哉氏に聞くと、その必要性がすぐにわかる。

スープラといえば、昔から力強い直列6気筒エンジンが付いてくることで有名だった。歴史や伝統を守るなら、新型車にも直6は不可欠。でも、トヨタのラインアップには直6はなく、それが作れるエンジン工場もない。だから、スープラを復活させるのなら、直6を作るカーメーカーでなければならなかった。直4も2種類はあるけど、やはりこの3Lの直6ターボが一番注目されるし、パワーの欲しいアメリカ人は特に好むことを把握していたからだった。

そして、この直6仕様がケイマンとM2に勝ったことは、トヨタにとって限りない誇りだろう。多田主査、シャンパンで祝うおうではないか!

連載:国際モータージャーナリスト、ピーターライオンの連載

「ライオンのひと吠え」過去記事はこちら>>

https://www.msn.com/ja-jp/autos/news/%e5%8b%9d%e8%80%85%e3%81%af%e6%96%b0%e3%82%b9%e3%83%bc%e3%83%97%e3%83%a9%ef%bc%81-%e7%b1%b3%e6%9c%89%e5%8a%9b%e8%aa%8c%e3%81%8c%e3%83%9d%e3%83%ab%e3%82%b7%e3%82%a7%e3%80%81bmw%e3%81%a8%e6%af%94%e8%bc%83%e3%83%86%e3%82%b9%e3%83%88/ar-AACBO3b#page=2
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