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2019年05月31日16:52

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ダンボ(Dumbo)


 1941年製作のディズニー・アニメの古典的名作「ダンボ」を、「チャーリーとチョコレート工場」「アリス・イン・ワンダーランド」のティム・バートン監督のメガホンで実写化したファンタジーアドベンチャー。サーカス団に飼われ、大きな耳を使って空を飛ぶことができる小さなゾウの子ども「ダンボ」が、引き離された母親を助けるため、サーカス団の家族の力を借りて新たな一歩を踏み出す姿を描いた。出演は、サーカス団の元看板スターでダンボの世話係を任されるホルト役にコリン・ファレル、サーカス団の空中ブランコのスター、コレット役に「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」など近年のバートン作品に欠かせない存在となっているエバ・グリーン、ダンボを使って金儲けを企む企業家ヴァンデバー役に「スパイダーマン ホームカミング」「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のマイケル・キートン。(映画.comより)







 珍しくこんな田舎で、字幕上映されていました。今、この歳になってなぜ「ダンボ」、でも「ダンボ」です。例にもれず、”有名過ぎて知ってるつもりになっちゃってるけど、実はちゃんと知らないお話”の一つ。主演がコリン・ファレルというのも意外で、気になってました。アニメの「ダンボ」も子供の頃見たのかなぁ。ちゃんとした記憶はないです。なので、”ピンクの象が踊る、ある意味悪夢な映像”というのも記憶にないんですね。まぁその分、今回は素直に見れたのかもしれません。

 サーカスって、現実で見たことはないのですが、映画ではいつも「フリークス」ですよね。時代設定が昔だから、いくつ作っても許されるのかもしれませんが、今なら「奇形を見て楽しむ」なんて考えられないですよね。でも、その割には、耳の大きなダンボを最初は許容しないんですね。許されるフリークスのラインは難しいようです。

 で、過去のディズニーアニメはどうあれ、今回はコリン演じる曲芸乗りとその家族が主人公のようです。ダンボの出番は意外に少ないのです。花形の曲芸師だったコリンは、戦争で片腕を失い、また出征中に愛妻をも失っています。サーカスに戻ってきたところで、昔のように活躍できるのか、自分では頑張るつもりでも不安を隠せないでいます。そもそも時代は移り、サーカス自体が斜陽です。それでも他に行き場がない団員達は、それで生きてゆくしかありません。そんな折、耳が大きい象の赤ちゃんを授かりますが、見かけが変なので皆が嘲笑。我が子を守るために暴れた母象は、売り飛ばされてしまいます。でも、悲しむダンボを見かねたコリン・ファレルとその子供たちが、ダンボのママを取り返すために奮闘する、そんなお話です。小象が飛べるとわかった途端に触手を伸ばしてくる金儲け主義のヴィランをマイケル・キートン。最近悪役づいてますねぇ。確かに歳とともに不敵な面構えにはなってます。でも、渋くてカッコいい名優だと思いますけどね。

 監督は奇才ティム・バートン。彼の最近のミューズ、エバ・グリーンも健在です。彼女は本当に美しい女性だけど、ちょっと独特の雰囲気を持っていますね。ちなみにここ和歌山県では、「エバーグリーン」というディスカウント・チェーンが存在します。なんでも安いので、本当に、はやっています。もちろん店名は「常緑樹」からだとは思いますけど。関係ないことをすみません。

 ストーリーはありきたりなはずなのに、画面はきれいで、主人公たちは本当に追い詰められてハラハラドキドキ。ラストは本気で感動しました。こんなおばさんでも、心洗われたような気分にさせてくれる、そんな優しい映画です。疲れているときこそ、どうぞ。



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