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2019年05月25日10:39

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海老蔵の弁慶とめ組の喧嘩

 熱い令和かと思いきや暑い令和だ。歌舞伎の団菊祭を見に行った。最近は、共演の少ない海老蔵と菊之助という私の二大ご贔屓ハート達(複数ハート)が、かならず共演するのが、この団菊祭。
 今回は、良い席でじっくり勧進帳をみた。何気に見ていたけど、山伏が頭にかぶる「ときん」の紐を弁慶だけが顎の下で結んでいるんだよね。俺が主役だぜい!的なこだわりか、飛び六法などの動きが激しいのでそうしたのか?実際の山伏さんのコスチュームでは、頭の後ろで結んでいるんだけど。なんちゃって勧進帳を読む弁慶の方を心配そうに振り返る義経の動きには初めて気がついた。海老蔵さんも大熱演で、途中で汗を拭いていた。義経たちが、遠くに行ったのを確かめる仕草もしっかり見ることができた。そして飛び六法。以前御園座で父上の団十郎さんが演じたときは病み上がりだったので、ハラハラが先にたったが、それでも渾身という感じの飛び六法だった。海老蔵さんもさらに勢いのある六法で大向こうからも声はかかかるいい感じだった。
 「め組の喧嘩」は初めてみる。江戸の三男と言われる力士と鳶の喧嘩だ(あと一つは与力)。め組の頭の菊五郎は、数年前(太っていたからか?)と違って、江戸前のいなせな感じがよく出ていた。菊之助の若い鳶もちょいと曲げた髷といい格好のいいお兄ちゃんだ。余談だが、お相撲さんの鬢付けは他の車両にいてもわかるくらいのいい匂いだ。御輿岳という役は結構コミカルな役だが長丁場の立ち回りの末丸太につかまって退場するのは大変な重労働だあせあせ(飛び散る汗)映画やドラマと違ってスタントが使えない歌舞伎だから大変。め組の頭辰五郎の息子が、文字通りケツをまくる座り方をするのが可愛らしい。うまく決まったのは最初の1回だけなのでああ見えて難しい所作なのだろう。鳶の若い衆が屋根に駆け上がってゆく「飛びつきは」一人一回失敗していたけれど、みんなすごく楽しそうだ。年配の役者さんの談話にも懐かしがる声が多いようだ。粋で華やかなお芝居。
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