既視感

昔、お金を払ってあなた好みのエロ小説を書きます、という企画でお願いしたことがありまして。
当時は自分が望む最高のシチュエーションで俺の考えた最高の作品を！と意気込んだものです。

今思えば考えてお願いするまでが最高に楽しかったのを記憶してます。
こんなキャラでこんな性格でこんなことしてもらって。

まるでRPGツクールでゲームを作ってるみたい。


ですけど出来上がりを読んだとき。

全然ワクワクしない。

この先の展開が手に取るようにわかる、どうなってどんな台詞を言って結果どうなる・・。
ぜんぜんえっちくない・・・。

読んでて目新しさが無い圧倒的既視感・・・そりゃそうだよね、プロットお願いしてプロット通りにできるんだもん。

でも作品出来上がるまで疑うことは無かった、自分の好きな最強のシチュエーションを盛り込んで面白くないわけがない！

今までエンターテイメントを受けてきて驚くのはオチがわからないから楽しいんだなって答え合わせをしてしまいました。

ちょっと話が変わって映画でドラクエ５が公開されます。
これは矛盾してるけど既視感の塊でオチもわかっているのに今から楽しみだったりする。
やっぱり幼馴染ビアンカなのかイオナズン遺伝子のフローラなのかとか見どころは満載である。
サンチョはステテコパンツ、シルクハット、おなべのふた、おおかなづちなのか・・。
既視感の再確認をしたいのである。

既視感はワクワクを減退させるほかにも安心感を増すとでもいうのでしょうかね。

最近妙に既視感が多いのは年を取った証拠なのかもなぁ。