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2019年05月17日01:03

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第11回【緋色のハザード】ゲームブックリプレイ

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※ここより先はゲームブック【緋色のハザード】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。

ぜろです。
いろいろしくじりながらも、和久井さんの身柄は更科博士が確保してくれました。
そして国立防疫研究所に呼び出されます。そこですべての謎が明かされるのかもしれません。
しかし今や緋川市はゾンビが徘徊する町と化してしまいました。
アクションゲームさながらの展開で目的地へ向かいましょう。


●アタック03-11 ホテルdeゾンビ

俺は国立防疫研究所に行きたい。しかし市内はすでにゾンビ化ウイルスが跳梁跋扈している。

ここに、この先のルールが明記されている。
俺はワクチンによって一度は感染の危険から脱している。
しかし再び大量にウイルスに冒された場合、再発の危険がある。
ウイルスに感染するごとにウイルス値が上がっていくことになる。いくつになったら再発するのかは、わからない。

武器を持っていこう。
手元にあるのは、ステンレス包丁だ。
事態がこうなってしまうと頼りないことこのうえない。ショットガンがほしいところだ。サブマシンガンでもいい。

そのとき、ホテルの廊下で叫び声がした。
どうやらこのホテルの中まで感染者が侵入してきたらしい。

飛びだして様子を見るか、部屋にいるか。
このまま即行動に移すときでしょう。すぐさま部屋を飛びだすぜ。

表には2つの死体が。
しかしそう思ったのが油断だった。
1つは犠牲者の死体。もうひとつは感染者だったのだ。
いきなり足首をつかまれ、噛まれた。ウイルス値+1だ。
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なんとか振りほどき、踏み倒した。

こうなると、市内全域安全な場所などないかもしれない。
まずは下のロビーまで降りないと。
ここで出てくる選択肢は、お約束ともいえる、エレベーターを使うか非常階段を使うかというもの。
この選択は、非常階段一択でしょう。エレベーターは逃げ場がない。
ドアが開いたところで大量のゾンビと鉢合わせという構図しか目に浮かばない。
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俺は非常階段に向かった。


●アタック03-12 タクシーdeゾンビ

非常階段は安全だ。そう思っていた時期が俺にもありました。
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ところが非常階段も狭くて逃げ場がないルートだった。
そして途中のドアを開けてゾンビが顔を出した。どんだけ増殖してるんだ。

俺の武器が鉈であれば、この狭い場所でも十分に振り回せて、ゾンビの首を一撃必殺できるという。しかし俺は包丁を選んでしまったので、一撃で致命傷を負わせることができずに、こちらもダメージをこうむってしまった。ウイルス値に+1。これでウイルス値の合計は2点だ。ウイルス値が4になったら、という指示がある。4点が危険水域か。もうあと1点分しか余裕がない。

玄関まで降りると、タクシーとバスが停まっている。
どうしたものか。タクシーかバスか、それともこのまま走るか。

バスにせよタクシーにせよ、正直ホテルの惨状がコレなのに停車しているという状況に違和感しか感じない。
特にバスは通常運行などしていないだろう。乗れる人数も多く、乗ってみたらゾンビだらけでした、という未来しか感じない。
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タクシーは乗り捨てられている場合が考えられるし、中にゾンビがいても、追い出して自ら運転するという手が使えそうだ。

俺はタクシーに飛び乗った。

そしたら運転手がゾンビだった!
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くそう。プレイヤーの俺は予想していたのに、キャラクターの俺は不意打ちを食らってしまった。それでもなんとか倒すことができた。狭い場所でも使える包丁で助かった。銃器だったらエンジンごと打ち抜いて車が使えなくなるところだった。

俺は奪った車で国立防疫研究所に向かった。


●アタック03-13 クライマックスだよ全員集合

国立防疫研究所はものものしい雰囲気に包まれている。
自衛隊の部隊が幾重にも固めている。
ここが事態の中心である気配がバンバンする。ここが最後の舞台だろうと想像がついた。

「お待ちしていました。こちらへ」

なんか、VIP待遇で通された。これはどういうことだろう。

通路を歩きながら、何気に各部屋のネームプレートを眺めて行く。
「更科研究室」があった。更科博士は医師ではなく、ここの研究者だったということか。
「感染者隔離室」があった。この中の実験でも感染者が生み出されてしまったのか。
そして、「ウイルス培養槽」があった。

つまり、ここで未知のゾンビ化ウイルスの研究が行われ、そのウイルスが外部に出てしまったことが、今回の発端だったのではないか。

培養槽内には、様々な突然変異を起こした生物が液体に浸かっていた。
いかにもな感じでイメージしやすい。これらもウイルス実験の産物なのだろう。

「昔から緋川市の山には怪物が出るという噂があった。こいつらが、そうだったのかもな」

突然の声に振り返ると、そこには記者らしき人物が立っていた。

「博士の招待を受けて来てみたが、これは想像以上だったな。お。紹介がまだだったかな。私は記者の鷹野だ」

覚えている。新聞社に行った時に、資料室を案内してくれた記者だ。
それ以外には特に出番がないただの案内の人だと思っていたけれど、こうして登場するといかにも事情通って感じだ。

まあ、本当にこの怪物を山に放って実験していたら、もっと昔にウイルス拡散で大変な事態になっていたと思うけれど。

そして、俺と鷹野記者のほかにも先に到着している招待客がいるようだった。

緒方警部、赤城製薬の会長、刀剣銃砲店の店長。

なんだこれ。俺が出会った名前のある人物がレギュラーっぽく総登場じゃないか。
皆、更科博士とコンタクトを取るためにやってきたとのこと。

そして、情報処理室と書かれた奥の部屋に入ると、そこに更科博士の姿があった。


次回、俺4号の前で、博士の口から真実が語られる。あれ、3号は……?

■登場人物
和久井 出番の少ないヒロイン枠。ウイルス感染者で絶賛隔離中。
更科博士 ゾンビ化ウイルスに関わっている極東大学附属病院の医師。
鷹野記者 緋川タイムズ新聞社の敏腕っぽい記者。
銃砲店店主 もと狩猟の会会長。昔異形の怪物の山狩りをした人物。
緒方警部 はみだし警部。独自に真相を追っている。もっとはみだせ。
赤城会長 製薬会社の会長。ワクチン流通に関わっているようだ。
俺 俺3号。力と技をあわせ持つ。


ゲームブックリプレイ【緋色のハザード】目次
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