今朝、目覚ましのラジオで流れた曲は、ザ・ゴールデン・カップスの『長い髪の少女』であった。
切なさ溢れるメロディは心をしんみりとさせ、聞いていて起きるという感覚をゆっくりと呼び起こしてくれた。
でも、この曲、歌詞は本当いい。
別の男性を愛しているが報われない恋をしている女性を愛する男。
「どうぞ僕だけに 心を許して」
「失くした恋なのに 誰をさがす」
「きっとあの人は忘れたいのさ」
これの歌詞はもう片思いの男の心情をエゴイストなまでに感じてしまうのである。
好きな人とは結ばれないのだから、僕を愛してくれよ、という心の叫びが聞こえているようでもある。
そして、男は好きな人の恋を つらい恋、ぶった切ってしまう。
でも、よく考えたら、つらい恋をしているのは男の方だ。
愛してくれない、見向きもしてくれない人に強い愛を抱いているのである。
もし、このような男が現実にいたら、他人はあきれた、冷たい視線を送るかもしれない。
でも、なぜか、それを笑うことがオイラにはできない。
オイラもそんな恋をしているからである。
結果、通わぬ恋とわかっていても、好きになった女性と愛を築き上げたいのである。
そして、女性の方も一緒なのである。
女性もつらい恋をしているのである。
つらい恋をしている者同士なのに、結ばれるのが叶わい。
本当、つらい曲である。
しかし、この曲もそうだが、GSソングは女の子向けの集団なのに、男視点の恋の歌が多いのは、なぜだろう?
ザ・ゴールデン・カップス/長い髪の少女
https://youtu.be/sFojpmJLWZw
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