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2019年05月12日17:25

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第9回【緋色のハザード】ゲームブックリプレイ

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※ここより先はゲームブック【緋色のハザード】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。

ぜろです。
自由行動ターンが終わり、いよいよ血液サンプルを更科博士に渡せる日がやってきます。
度重なるゲームオーバーで被害拡大の路線が見えているだけに、この先の展開が気になりますね。
俺だけでなく、最近めっきり出番のなくなった和久井さんも救うことができるのかどうか。
それでは、どうぞ。


●アタック03-4 運命の選択肢

約束の一週間が経過した。
血液サンプルを入手していたため、更科博士にワクチンを作ってもらうことができた。
これで俺の発症の危険は当面なくなった。
しかしこの先にも感染者に噛まれるなどすれば、再び症状が現れる可能性があるとのこと。気をつけなければ。

更科博士の説明によれば、前のワクチンではそろそろ限界に達しており、この血液サンプルがなければ危ないところだったと。
つまり、早く和久井さんにもこのワクチンを打ってやらなければ、彼女の身も危ない。

そこに緊急ニュースが流れ、タイムリーに緋川市民病院の閉鎖が伝えられる。名目は感染症の拡大予防。院内感染がすでに始まっているということだ。俺1号、2号はこれに巻き込まれたんだな。
これには更科博士も慌てる。下手をすれば世界全土にゾンビウイルスが拡散してしまうからだ。

更科博士は自分の病院でワクチンを大量生産し、正式にワクチンの提供を打診していくという。俺は1人分のワクチンを受け取った。和久井さんに会うことができたら、まっさきに投与してほしいとのこと。

次の目的は、このワクチンを和久井さんに投与することになった。
感染拡大してるんだから、1人分と言わずにもう少しくれてもいいのに。

ここで選択肢。
すぐに出かけるか、もう少しニュースを見ているか、だ。
急がなければならないが、何か情報を手に入れ損ねたためにしくじってもいけない。
ここはもう少しだけニュースを見ることにした。

実はここの選択肢が、最後の最後まで俺を悩ませたことを、ここに書き残しておこう。

しばらくニュースを見ていると、緋川市民病院から新たなニュースが入る。感染症の疑いで治療中だった女性が病院から脱走したという。もちろん和久井さんだ。これは重要な情報を手に入れた。この情報がなければ、ワクチンを打つために閉鎖された病院に忍び込むという危険を冒してしまうところだった。

なお、俺は相変わらず雪山山荘事件の重要参考人として警察に探されている。
また、原因不明の高熱により、閉鎖された市民病院に代わり、更科博士のいる極東病院が患者であふれているという。これではワクチンの大量生産もかなりの時間を要するかもしれないな。
さらに薬に関係し、赤城製薬という製薬会社が新薬を配布するという話を聞くこともできた。なんでこの製薬会社が新薬を作れているのだろう。少しひっかかるな。


●アタック03-5 消えた更科博士

ここからはまた自由行動となる。例によって市内の3ヶ所を回ることができる。
今回は新たに「国立防疫研究所」「赤城製薬会社」が選択肢に加わった。
これだけ増えると、どこを選ぶのかも慎重になる。

「緋川市民病院」「極東病院」「警察」は行先のパラグラフ番号が以前と違っている。何か違う展開が起きそうだ。「国立防疫研究所」「赤城製薬会社」も気になるけれど、まずは既存の場所から確認してみよう。

俺はまず、極東病院を訪れてみた。
ここでは更科博士がワクチンの大量開発に尽力しているはず。
しかしそこで見た光景は、大混雑する患者に対し「赤城製薬から大量に新薬を購入しています。すぐにみなさんに行きわたりますから、落ち着いて」と交通整理に懸命な看護師の姿だった。
あれ? 更科博士は? ワクチンは?

「ワクチンどころか、先日から行方不明で困ってるんですよ」

な、なんだってー?!
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唐突に登場した感のあるこの赤城製薬は、何故この感染に効く新薬を準備できているのだろうか。少しひっかかっていたがやっぱり気になる。消えた更科博士と関係があるのか?

謎は深まるばかりだった。


●アタック03-6 緒方警部登場

これまで訪れたことのない警察署へ行ってみることにした。
俺は重要参考人だから危険きわまりない行為だ。しかしここまで雪山山荘事件のことでは一度も危機に瀕していない。警察も目前の感染パニックに集中しているのだろう。そんな想像が俺を大胆にさせた。

案の定、俺は重要参考人として捕まりはしなかった。むしろ、関係者以外立ち入り禁止と言われて追い払われたくらいだ。
ここでショットガンを持っていても同じような扱いを受けていたんだろうか。まあ、ステンレス包丁は隠し持っているのだけれど。

注意深く耳をすませば、多少の会話は拾うことができた。

といっても、真相に迫る重要情報ではない。特捜本部の方針に従わない緒方という警部が独断専行をしているという文句のようなものだった。
メタ的に言えば、緒方警部を印象づけるための会話だな。

そっとその場を離れようとしたときに声をかけられどきりとする。
山高帽をかぶった年配の警部だ。
ははーん。この人物が緒方警部だな。

「今さっき、警察署の前で盗み聞きしてたろ」

バレバレだ。

「緒方を連れ戻せとか言ってなかったか」

確かにそんなことを言ってたような気がする。

「やっぱりか。くそ。俺の方が真実を追っている自信があるんだが、俺に自由に捜査されたくないらしい。上の方の強い意向でもあるのか」

どうやらこの警部、設定といい雰囲気といい、典型的な、味方側になってくれる話のわかる警部っぽいな。
こんな警部と出会う可能性があるんだったら、もっと早い段階で警察署に行っておいてもよかったかもしれん。

俺はひとまず警部と別れたが、別れ際「感染症に気をつけてな」と声をかけられた。
この警部、真実に近づいているようだし、もしかして俺周辺の事情もあらかた察しているのかもしれないな。

次回、和久井さんの行方はつかめるのか?


■登場人物
和久井 出番の少ないヒロイン枠。ウイルス感染者で絶賛隔離中。
更科博士 ゾンビ化ウイルスに関わっている極東大学附属病院の医師。
鷹野記者 緋川タイムズ新聞社の敏腕っぽい記者。
狩猟の会会長 銃砲店店主。昔異形の怪物の山狩りをした人物。
緒方警部 はみだし警部。独自に真相を追っている。もっとはみだせ。
俺 俺3号。力と技をあわせ持つ。


ゲームブックリプレイ【緋色のハザード】目次
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