mixiユーザー(id:9504635)

2019年05月08日16:42

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継続の為に、解釈でしのいでいく選択は、決して嫌いじゃない

たびたび語っちゃっていると思うのですが、若き日の私は「有限な人間と同じような心をもって世界を絶対的に支配すると位置づけられる人格神」って奴が、なんとも胡散臭くて大嫌いでした。でも中学からミッションに通うことになり、私よりも遥かに知識のある、そして間違いなく知性においても私を遥かに上回っている、しかもリベラルな考え方(使い方、間違ってるかな?)をしている人が、敬虔なクリスチャンであるということを知るにつけ・・・それをとどう理解すればいいのか、とっても悩みました。だから、大学では神学を専攻し、学校チャプレンである教授のもとで組織神学を学びました。

で・・・そんな大学生時代、指導教授であるS先生がおっしゃったのが「キリスト教の歴史は解釈の歴史です」。そんなに複雑な意味のある言葉ではないので、その時も「なるほどなぁ〜、そうだろうなぁ〜」って素直に納得したのですが・・・今になってつくづく「継続の為には解釈が不可欠」って思うのでありますよ、うん。

世の中は、というか何事であっても、変化というのは必然ですよね。必ず、何事も変化していく。となれば、存続していくためには、その変化に対応してスクラップアンドビルドしていくというのは、おのずと選択されることになるでしょう。

けど・・・わたしは「解釈でしのいでいく」っていうやり方が好きですね。古いものをみんな壊して、更地にしてから、まったく新しいものを建てていく・・・たしかに、潔くもあり、気持ち良くもありますが・・・壊したものって、後から後悔しても、決して取り戻せないんですよね。同じようなものを再現しても、そこには時だけが生みだせる何かが欠けているんだもの・・・

断捨離なんてものがブームになったりして、未練がましく不必要なものにすがることのカッコ悪さを指摘されると、「いや〜、それはそうなんですけどね」とモゴモゴいっちゃいますが・・・

解釈でしのぐって・・・言い換えれば、違うって分かっていることでも、頭から否定してしまわずに、居場所を残してあげつつ、新しいものを迎えていくっていう・・・はっきり言ってしまえば、ナアナアのごまかし技だと思うんですが・・・それがいいなぁ〜と、年を重ねるにつれ、思いが強くなっていきます。

白黒つけちゃうと否定されるものを、まあまあ、そこのところは、まあまあ、いいじゃないですかと誤魔化しつつ・・・こういう解釈もあるんじゃないですか、こういう捉え方でもいいんじゃないですか、なんて居場所を残しておく・・・ねぇ、そういうことが、あってもいいじゃないですか。

そういう意味では・・・忖度って奴・・・最近は、悪行の代表みたいに忌み嫌われてますけど、わたしは嫌いじゃないですよ・・・その、まあまあ感っていうか・・・曖昧の美学的な性格の部分は。空気読むってやつと同じようなことだと思うんですが・・・ちゃんと忖度すれば、ちゃんと空気をよめば、それは思いやりってことに他なりませんしね。一部の人の利得の為になされると、そりゃあ美徳が悪徳に、一気に裏返っちゃいますけど、本来は、相手のことを思いやって、口に出せないことを察してあげるってことですからね(^^)。

一時、個の成熟ってことに、ひどく拘ったことがあって・・・それは、この「解釈」だったり「忖度」だったり、厳格なジャッジとかルールとかではなく、曖昧さが好い方向へのかじ取りの役割を果たすためには、一人ひとりの人間の心の成熟がなくては、結局はドロドロの腐敗社会になっちゃうと思っていたからなんですが・・・

今は、そういう拘りも、もういっかなと思います。どうしても、何事にも説明がないと気が済まないのが人間という動物ならば・・・流れていく中で、その時々、都合よく解釈して理屈を作り上げて納得して・・・それで追っつかなくなったら、また解釈して、新しい説明を作り出して、その時はそれて納得して、を繰り返していくだけかなって・・・

何言ってるか、意味不明ですか・・・ですよね・・・だから、そこは、はい、イイ感じに解釈して読んでくださいませ(^^;。
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