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2019年04月30日23:55

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お婆ちゃん「平成最後の日」ー七日間旋風

九十五歳のおばあちゃんが

「平成最後の日」に　店を閉じました

七日前　お婆ちゃんの笑顔が新聞の一面に　しかも真ん中にドカーン!!と
大きく取り上げられたので

　　　〝でーじ

　はっしゃびよーな～

〟

そっとそっと　店じまいをと考えていたのにﾈ
　
八年前　残念ながらおじいちゃんは「ぐそー」の世界に旅立ちましたが
その後も一生懸命働き続けて来た

がんじゅうなおばあちゃん

大正・昭和・平成と歴史を刻んできた彼女の変わらぬ人生のモットーは　　

　　〝なんでもない！　だいじょうぶ !!〟

どんな時にも　我が道を強気で突き進む「どｳーかってｲー」の心意気
テレビのスポーツ観戦が大好き　計算力はお客も驚くほどの早さです

戦争を乗り越え　おじいちゃんと　四季折々めぐる沖縄の島の行事に
欠かせないお餅を　たくさんたくさん作り続けて来たお婆ちゃん

地域の皆さんに支えられ　応援して頂いてやってこれた６４年間

　　　皆様には厚くお礼申し上げます

数年前の話ですが　五日ほど検査入院した時などはﾈ
店におばあちゃんの姿が見えないので　もう大変!!

　　「おばあー　元気？」
　　「おばあちゃん　死んじゃったの？」　　　（笑）

小さな子供たちまでもが　みんなみんなが心配してくれましたよ

振りかえれば　連日長打の列の始まりは七日前の　平成三十一年四月三十
日をもって閉店するという　メデｲアからの発信だった訳ですが

閉店三日前からは　どう頑張っても手作りのお餅が間に合わず　二度、三
度店を閉めてから作り　また店を開いて販売をするという事態に！！！　

車も並ぶので「路上駐車禁止　ご協力お願いします」の張り紙は二か所に
お巡りさんは　連日優しくパトロールしてくれました

お客様のお声は様々
　　「さっき　名古屋の母がラインで教えてくれました」
　　「この子の一生餅作って貰ったので　お婆ちゃんにお礼を言いたくて」
　　「ツイッターで知りました」
　　「今度は　どこでシーミーの餅買おうかねぇ？」
　　「今から空港ですが　静岡のお婆ちゃんのお土産に」
　　「小さい時から学校帰りに買ってたﾖ　淋しくなるｻー」
　　「ヤバイ!　行列ほんとヤバイﾂすよっ!!」
　　「近くに引っ越して来たばかりですが　残念ですぅ～」等々

うちなーの皆さん・ブロガー・観光客　多くの方々がお婆ちゃんを激写（？）
〝これからは　いっぱい旅行を楽しんでね～！〟と　励ましてくれた　

目の前の店の作業場（丸見え）は　まるで鉢の巣を突っついたような騒ぎ
早朝から夜遅くまで　寝る間も無いほどに頑張ったお婆ちゃんと私達一同
　
「私手伝いましょうか？」と言って下さったお客様もいらしたけれどﾈ
この六日間は　ご近所や親戚がすぐ駆けつけ助けてくれたので大助かり
　
　　　沖縄の

ゆいまーる

ちむぐくるに　深く感謝です　

一方　夫は米の洗い場・米擦り機・作業台・ボイラーの場で仕事をこなしな
がら　テレビ録画と最後の閉店中継の打ち合わせに追われて大忙し

閉店三日前来店してくれてのは　近くにあるペリー保育園の子ども達
可愛い花束を持って〝いつも美味しいお餅をありがとう〟と元気に唱和

お婆ちゃんは嬉しそうに　一番人気だった「ペリー餅」を一人一人に手渡
しであげていた

その他　最終日までの間　見知らぬ方々からも沢山のお花やプレゼントを　
頂き　また　二人の児どもさんからは感謝の「手紙」も頂戴した

　　　皆のアイドルだったお婆ちゃん

平成最後に　思わぬ「トシおばあちゃの旋風」が渦巻いた六日間

テレビ中継の最後は　二度とお客様を迎える事のない

店のドアの
向こうに消えたお婆ちゃん　

夫がお客様への「お礼と感謝の張り紙」をガラス窓に張り閉店

その後　中継スタッフの皆さんが帰られたあと　ささやかな「お疲れ様会」

二人の息子たち（：お婆ちゃんの孫）から　これまでのお婆ちゃんを労う
電報が届けられていたので　ここでご披露
　
　　　お婆ちゃんは〝へへへ・・・〟と嬉しそうに笑った

閉店間際には　お馴染みのお客様が大ーきなきなお祝いの「ケーキ」を届
けて下さっていたのでお婆ちゃんの笑顔をフォトに収め　平成最後のケー
キカット!!

　　　おばあちゃん　これまで
　　　　　　　　みんなの為に　いっぱい働いてくれてありがとう