あら?3時過ぎちゃった、な?まだ大丈夫かしらん?とコゾーに向かう。ガランゴロンとは言わない戸を開けると、苔生した玉(ギョク)を乗せた石碑が鎮座していた。つい、とギョクが動いたと思ったら、裏は眼鏡をかけた苔生したギョクであった。あはは・・オオスナアラシであった。「お?来たがー?でもコゾーが居無えーんだぢゃ」とギョクが言う。「ごめんねー?」コゾカッチャも口をそろえる。「なんも、かえって良がったなんてもんだす、なあ?」オオスナアラシに向くと「ああ・・」と返すものの未練たらたら新聞から目を離さない。すまなそーな顔したコゾカッチャが「あら?髪の毛付くでしょ」とギョクのバック?を拾い上げる。「あー、ワザと毛ぇー集づめでるんだって。後どで振りかける、ず。あはは・・」コゾカッチャがオオスナアラシの正面でホニャケ顔を作る。「おー、ヨーヘー。髪切ってげえ!」と苔生したギョクが吠える。
「これからどやすのよ?」「風呂だし、い」「ドゴよ?」「極楽」「なしてよ?」「足ジェットが・・」すると「丁度いいぢゃん?アンダも行ったら?」とコゾカッチャ、「おまー券あんのが?」「ん?にゃい!お?持ってんのが?」「・・・あ、ああ」しまったって顔をして「ぢ、ぢゃ、付いで来いす!」そして、ボクの分からない小道をクネクネ走り出した。
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