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2019年04月10日11:37

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ギーター 1(魂と肉体)



バガヴァッド・ギーターには全部で700の詩句がありますが、長谷川澄夫訳「ギーター・サール(バガヴァッド・ギーターの神髄)」では、その中から150の詩句を集め、各題目につき別々の章から詩句を選び理解しやすいように配列しています。この150の詩句を長谷川澄夫訳のほか、田中嫺玉訳「神の詩・バガヴァッド・ギーター」、向井田みお訳「やさしく学ぶYOGA哲学」、上村勝彦「バガヴァッド・ギーター」を参考に併記します。。

<1>魂と肉体
★ギーター/2-23
(長谷川訳)
魂(アートマー)は刀で切ることもできなければ、火で焼くこともできない。魂は水で濡らせない。そして風も乾かすことはできない。
(長谷川解説)
肉体と魂は、近い関係にあるようでも、それらは全く別々のものである。肉体は物質的で無意識であるが、魂は非物質的で、そして意識そのものであう。この世に起こるいろんな現象は、肉体に影響を及ばすにはおかない。しかし、これらは魂に対しては、どんな影響も生じない。肉体に受けるどんな損害も、魂を決して傷つけることはできない。あらゆる肉体的な変化の中で、魂は常に唯一の状態で存在し続ける。自身の魂を知るには、我々の内に、始めから終わりまで、常に不変の状態でいるものを知らねばならない。
(田中訳)
どのような武器を用いても、魂を切ったり破壊(こわ)したりすることはできない。火にも焼けず、水にもぬれず、風にも干からびることはない。
(向井田訳)
武器は自分自身である存在を傷つけることはできない。火で焼くことも、水で濡らすことも、風で乾かすことも。
(上村訳)
武器も彼を断つことなく、火も彼を焼かない。水も彼を濡らすことなく、風も彼を乾かすことはない。


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