ニート憐れみの令

どっかのニュースサイトで、ひきこもりの中高年が増えているっていう記事を読んだんだけど、ＳＮＳなどをみていると、そういう輩のカキコミが増えたよねえ・・
僕がみたのは、30も近くなって、ニートひきこもりをやっている奴なんだけど、これがまあ、妙に理屈っぽくて、周りからのバッシングも凄いんだけど、全く懲りることなく「俺様が全て正しい」を貫いている。
念のため言っとくけど、僕はみるだけだからな。そういうの相手するのもアホらしい。
まあ、でもネット社会って、実に便利だと思う。
そのてのニートひきこもりでも、いくらでも自己主張できる場所を提供してくれるのがこのネット社会であって、将来の不安とかを抜きにすれば、何となく社会と接点を持っている気持ちになれる。
その自己主張に対して、どんだけ非難されたって、「相手にされている」という感覚は十分満足できるだろう。生真面目な社会人ぽい人なんかは、そういうのにマトモに相手しちゃってブチ切れているんだけど、ニートひきこもりにとっては、それが嬉しくてしょうがないんだろうなあ・・僕なんかは、「相手にするから付け上がるんだよ」と思ってしまうんだけどな。。

僕の大学時代の親友で、ニートがいるんだけど、彼はどっか突き抜けているところがある。
何と、奥さんも娘もいて、奥さんが働いているんだけど、彼は働かないで一生を過ごすというところを達観していて、特にそれについて可もなく不可もなく、当たり前のように生きている。むしろ心地よいくらいな人だ。
しかし、ＳＮＳで自己主張を語り、真面目な社会人からのバッシングに対して、屁理屈をこねくり回して自己正当化を繰り返しているニートは、多分、自分にどっかやましいところがあるんだろう。その発言内容は、「お前のことなんか誰も興味ねーよ！」と思うくらいの「俺はこうだ！」主張と、自分への言い訳。
みているとどっか後ろめたいものがあるんじゃないの？と感じる。
生真面目な大人は、何とか奴に対して、「お前は間違っている」を気づかせようと躍起になっているんだが、僕はそんなことする必要なんかないと思う。そもそも、生真面目な大人も多分、あんまりにもムカつくんで何か言ってやりたくなるのはわかるんだが。
ミクシーの日記でも、誰かが書いているのをみたんだが、「ひきこもりは頭が良過ぎるからそうなるんだ」というのがあった。
その人の持論は、頭が良過ぎるから社会の理不尽が見える、不条理がみえる、将来の展望がみえる、気づきすぎてしまって、働くに働けないんだ、ということだった。その代わり、それをうまく導くと、エジソンやらアインシュタインやら、幼少期はひきこもりの危機があった天才たちのように伸びていくのではないかと。
言わんとすることはわからなくはないんだけど、エジソン、アインシュタインなんて特殊中の特殊だからなあ。日本全国のひきこもりを全員集めて、彼らが満足する環境で彼らの才能を伸ばすためだけの教育をしました、ってやったとしても、後世に残るような天才なんて1人か2人くらい、それも出るかでないかくらいの確率じゃないか？
どうもねー、片やニートひきこもりを毛嫌いして人間のクズと思っている奴もいれば、片や「彼らは天才だ」と極論にブレる奴もいるんだけど、やはり結論は、ほっときゃいいよ、奴らに何もいわんでいいよ、としか思えない。

じゃあ僕の持論はというと。
何もやってない奴は、何も語るな、ということ。
確かに奴らは皮相的な知識は腐るほどある。恐らくだが１日中ネット漬けであらゆることをググってるんだろう。それに、自分を正当化したいが故に、あらゆるバッシングに屁理屈でも反論できるように、いろんな知識を身につけている。
ニートの皆が皆そうだってわけじゃないが、やたら屁理屈こねくりまわして、煙に巻こうとする奴は存在する。それに生真面目な社会人は、過剰反応してしまい、バッシングを繰り返すんだけど、ニートの奴らはマトモじゃない分、そんなことは意に介さない。
自分が働かないのは、社会が不条理だからであって、仕事する意義も意味も見だせない社会で何で働かなきゃいけないの？というのを本気で思っていたりして、それを正当化するために、ドヤ顔（多分）で、大人が知らないような知識を振りかざしていい気になっている。
僕が思うのは、いいたきゃいくらでもいわしてやれってこと。
ただその発言は恐ろしく皮相的で説得力がない上、自分がいかに情けなくカッコ悪いかというのを露呈しているだけ。
私たちは、実績の中でしか、取得できないものがたくさんある。
社会の不条理なんてもんはとっくに味わっていて、その中で何とか自分の個性を発揮する方法を模索しつづけている。
何をどういったところで、その中で実績を残さない限りは、誰も何も思ってくれない。
そういうのが嫌だから、自信がないから、挙句には社会がわるいから、と逃げ口上および言い訳の言葉だけはたくさん用意しても、最初から勝負に出ていないのでおそろしくカッコ悪く情けない限りなのだ。
つまり、「自分」から一歩も抜け出せてない。いい歳してまで、自己正当化と言い訳をネット上で続け、どんどん惨めになっていく。まさに自分はおろか他人も誰も得しない

だからねぇ・・
こういう奴らみて強く思うのは、バイトでいいから、仕事してみぃやってこと。
それこそ、現場系でも飲食店の厨房でも、なんでもいい。むしろそういうとこのほうがよいかもしれない。
んで、先輩や親方から、「何やってんだテメエは！」といわれ時にはひっぱたかれ、そんな中で月20万くらい稼いだら少しは褒めてやる。
ともかく、仕事なんてのは価値観の違うやつらの集合体だし、そもそも理屈も通じなくてすぐに手が出る奴だっている。道徳的にも社会的にも最低の奴だっている。とてもじゃないが正論なんて通らない局面もいっぱいある。
そんな中で、どうその局面を切り抜けていくか、というのを理屈じゃなく身体感覚で身に着けていかなければならない。その局面をある程度切り抜けてきた人は、言葉にも説得力があるし、メッタなことじゃ屁理屈ニートのような「イタイ発言」なんてしない。
今、ネットの住民となり、イタイ発言を繰り返して鬱屈した精神の憂さを晴らしているニートひきこもりの諸君。
こうなったのは、社会のせいでもないし、いわんや親のせいでもない。１００％自分自身のせいだ。
ネットで得た知識で、どこまでも自分を飾ろうとして自分を強者にみせかけようとしても、そのメッキはただちにボロボロにはがれるだけで、自分がいかに情けなく能力がなく、根性もなく手に職もなく、自慢できるべき実績がない、ということを世間様に晒しているだけなのである。
賢明な経験値の高い社会人は、そんな彼の本性なんか瞬間でわかってしまう。
んで、「わーーダセーな、こいつ」としか思われないから。
まあせいぜい醜態さらしながら生きてくれ。